平成20年東京都観光客数等実態調査
平成20年の訪都外国人数は約534万人
景気後退、円高等の影響を受けたものの、過去最高を記録

更新日:2014年11月1日

平成21年7月15日
東京都産業労働局

東京都では、平成20年(1月~12月)の都内観光客数、観光消費額及び経済波及効果を調査し、観光行政の推進の基礎資料として、調査結果をまとめました。
また、外国人旅行者行動特性調査を別紙のとおり実施しました。

平成20年東京都観光客数等実態調査結果のポイント

1.観光客数

平成20年に東京都を訪れた外国人旅行者は約534万人(0.1%増)と、過去最高を記録した。しかし、国内旅行者は約4.3億人(2.5%減)と減少に転じた。
訪都外国人旅行者については、これまで都が取り組んできた世界への東京の魅力発信、観光資源の開発、受入体制の整備などの施策の効果が旅行者数増加に繋がったためと考えられる。
その一方で、20年度下半期以降に発生した世界金融危機や急激な円高の進行などの影響が、旅行者数減少の要因となったものと考えられ、総じて昨年とほぼ横ばいとなったと思われる。

2.観光消費額及び生産波及効果

訪都旅行者が都内で消費した金額は、4.5兆円(0.9%増)で、うち外国人旅行者によるものは3,347億円(6.8%減)となっている。
また、この観光消費が都内経済に及ぼす生産波及効果及び雇用効果は、9.8兆円(0.5%増)・56万人(2.1%増)で、うち外国人旅行者によるものは7,345億円(6.8%減)・4.1万人(6.9%減)となっている。生産波及効果の9.8兆円は、都内生産額の5.9%(前年同)に及ぶ。

※ 括弧内は対前年増減率

調査手法

「全国観光統計基準」〈(社)日本観光協会作成〉に基づき、東京都の観光特性を加味して調査・推計

  • ① 都内全観光関連施設、行・祭事・イベント主催者、宿泊施設に年間の集客数を照会
  • ② 観光関連施設16箇所、宿泊施設33箇所、港・空港5箇所において旅行者アンケート
  • ③ ①の集客数回答結果と②のアンケート結果から、訪都旅行者数、生産波及効果、雇用効果、税収効果等を推計。調査対象に外国人も含め、都内、都外、外国人別の集計を実施
  • 対象施設等の抽出・調査票の回収に当たって、区市町村のご協力をいただきました。
  • ①の調査の回収率は、観光関連施設68.4%、行・祭事・イベント主催者71.4%、宿泊施設33.8%です。
    また、2の旅行者へのアンケート調査の回収率は、69.9%となっています。

※ 参考 平成20年東京都観光客数等実態調査概要

平成20年外国人旅行者行動特性調査の概要

調査目的 東京を訪れる外国人旅行者の消費行動の特性、満足度等について把握し、今後の施策検討の参考とする。
調査期間 平成21年2月~3月
調査地点 都庁内の東京観光情報センター(都庁第一本庁舎1階、羽田空港、京成上野駅)
調査対象 東京観光情報センターを訪れた外国人旅行者
標本数 1,452件

調査結果

  1. 最も満足した街
    • 新宿(16.9%)が最も多く、次いで浅草(10.1%)、銀座(7.5%)となっている。
    • 欧州・北米・豪州の旅行者(以下、「欧・米・豪」)では、渋谷(11.8%)、上野(5.2%)の割合も高い。
    • アジアの旅行者(以下、「アジア」)では、お台場(8.2%)の割合も高い。
  2. 訪問目的
    • 「買い物(40.2%)」が最も多く、次いで「散策」(35.7%)、「風景(夜景)」(33.4%)となっている。
    • 欧・米・豪は「散策」(49.4%)、アジアは「買い物」(49.1%)の割合が最も高い。
  3. 情報の入手先
    • インターネット(47.8%)が主要情報源、次いでガイドブック(46.8%)となっている。
    • 欧・米・豪においてはガイドブックによる情報の入手の割合が高く(58.8%)、アジアは旅行会社(24.0%)の利用率も高い。
  4. 移動手段
    • 地下鉄(58.7%)、電車(52.5%)といった公共交通機関を利用している旅行者が多い。
    • 欧・米・豪は公共交通機関や徒歩の割合が高く、アジアではバスでの移動割合も高い。
  5. 繁華街やその周辺で訪れた場所
    • 公園(53.2%)が最も多く、次いで飲食店(47.9%)、百貨店(39.0%)となっている。
    • 約4割の外国人旅行者(38.4%)が観光案内所を訪れている。
  6. 食事
    • ほとんどの外国人旅行者(92.9%)が訪れた街で和食をとっている。
    • 和食の中では、すし(65.7%)が1番人気、和食以外では、中華料理(14.0%)の割合が高く、イタリア料理(11.3%)がこれに続く。
  7. 買い物
    • 品目分類別では、食料品(48.0%)が最も多く、次いで、和小物(45.2%)、電化製品(28.4%)がこれに続く。
    • 居住地別では、アジアは食料品、欧・米・豪では和小物の割合が高くなっている。
    • 決済手段としては、現金が約9割(86.6%)と最も多く、クレジットカードは約5割(46.3%)の旅行者が利用している結果となっている。

[備考]「1.最も満足した街」を除き、すべて複数回答。括弧内は、サンプル数に対する回答数の割合

お問い合わせ

東京都産業労働局観光部企画課(代表)
電話:03-5000-2426

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