平成21年東京都観光客数等実態調査
平成21年の訪都外国人数は約476万人
~景気低迷等外的要因の影響を受け、調査開始以来初の減少~

更新日:2014年11月1日

平成22年8月11日
東京都産業労働局

東京都では、平成21年(1月~12月)の都内観光客数、観光消費額及び経済波及効果を調査し、観光行政の推進の基礎資料として、調査結果をまとめました。
また、外国人旅行者行動特性調査を別紙のとおり実施しました。

平成21年東京都観光客数等実態調査結果のポイント

1.観光客数

平成21年に東京都を訪れた外国人旅行者は約476万人(10.8%減)、国内旅行者は約4.16億人(2.2%減)と昨年に比べ減少した。
訪都外国人旅行者については、平成20年度下半期以降に発生した世界金融危機を契機とした世界的な金融市場の不安定と長引く円高の継続に加え、新型インフルエンザの流行により、大幅に減少した。
同様に、日本国内旅行者数は長引く世界的な経済の低迷の影響を受けつつも、都内在住者の日帰り旅行は微増しており、昨年に引き続き、ほぼ横ばいとなったと思われる。

2.観光消費額及び生産波及効果

訪都旅行者が都内で消費した金額は、4.0兆円(12.2%減)で、うち外国人旅行者によるものは2,816億円(15.9%減)となっている。
また、この観光消費が都内経済に及ぼす生産波及効果及び雇用効果は、8.7兆円(11.5%減)・43万人(23.3%減)で、うち外国人旅行者によるものは6,182億円(15.8%減)・3.0万人(27.3%減)となっている。生産波及効果の8.7兆円は、都内生産額の5.2%(0.7%減)に及ぶ。

※( )内は対前年増減率

調査手法

「全国観光統計基準」<(社)日本観光協会作成>に基づき、東京都の観光特性を加味して調査・推計

  • ① 都内全観光関連施設、行・祭事・イベント主催者、宿泊施設に年間の集客数を照会
  • ② 観光関連施設16箇所、宿泊施設33箇所、港・空港5箇所において旅行者アンケート
  • ③ ①の集客数回答結果と②のアンケート結果から、訪都旅行者数、生産波及効果、雇用効果、税収効果等を推計。調査対象に外国人も含め、都内、都外、外国人別の集計を実施
  • 対象施設等の抽出・調査票の回収に当たって、区市町村のご協力をいただきました。
  • ①の調査の回収率は、観光関連施設70.7%、行・祭事・イベント76.0%、宿泊施設72.1%です。

※ 今回調査より、調査対象施設が以下の通り変わりました。
観光施設...都内全ての観光施設(H20まで)
→年間1万人以上若しくは特定月の5千人以上の観光入込客数があること(H21)

※ 参考 平成21年東京都観光客数等実態調査概要

平成21年外国人旅行者行動特性調査の概要

調査目的 東京を訪れる外国人旅行者の消費行動の特性、満足度等について把握し、今後の施策検討の参考とする。
調査期間 平成22年2月~3月
調査地点 都庁内の東京観光情報センター(都庁第一本庁舎1階、羽田空港、京成上野駅)
調査対象 東京観光情報センターを訪れた外国人旅行者
標本数 1,402件

調査結果

  1. 最も満足した街
    • 新宿(18.6%)が最も多く、次いで銀座(7.6%)、浅草(7.1%)となっている。
    • アジア旅行者(以下、「アジア」)は、欧州・北米・豪州の旅行者(以下、「欧・米・豪」)に比べ、銀座(9.4%)とお台場(6.9%)に対する満足度が高い反面、欧・米・豪では、渋谷(10.2%)に対する満足度が比較的高い。
  2. 訪問目的
    • 買い物(45.6%)が最も多く、次いで散策(42.6%)、飲食(34.5%)となっている。
    • 欧・米・豪は散策(56.0%)、アジアは買い物(53.9%)の割合が最も高い。
    • 伝統文化/歴史的施設の割合は、アジア(18.0%)より欧・米・豪(35.9%)の方が高い。
  3. 情報の入手先
    • インターネット(53.9%)が最も多く、次いでガイドブック(53.3%)、知人(31.3%)、となっている。
    • 欧・米・豪はガイドブック(66.2%)、アジアはインターネット(50.5%)の割合が最も高い。また、旅行会社(20.3%)の利用率も高い。
  4. 移動手段
    • 地下鉄(63.5%)、電車(57.5%)といった公共交通機関を利用している旅行者が多い。
    • 欧・米・豪、アジア共に、地下鉄による移動が最も多く、欧・米・豪では徒歩(53.2%)による移動が高い反面、アジアではバス(29.5%)での移動割合も高い。
  5. 繁華街やその周辺で訪れた場所
    • 公園(54.6%)が最も多く、次いで飲食店(46.9%)、百貨店(40.0%)となっている。
    • 欧・米・豪の約5割の外国人旅行者(49.1%)が観光案内所を訪れている。
  6. 食事
    • 外国人旅行者の9割以上(91.3%)が訪れた街で和食をとっている。
    • 和食の中では、すし(59.6%)が1番人気、和食以外では、中華料理(15.3%)の割合が高く、イタリア料理(14.6%)がこれに続く。
  7. 買い物
    • 品目分類別では、食料品(52.6%)が最も多く、次いで、和小物(47.4%)、衣料品(33.2%)がこれに続く。
    • 居住地別では、アジアは食料品、欧・米・豪では食料品・和小物の割合が高くなっている。
    • 決済手段としては、現金が約8割(84.5%)と最も多く、クレジットカードはアジアでは5割未満(49.1%)にとどまるが、欧・米・豪ではクレジットカードが5割以上(54.2%)となっている。

[備考]「1.最も満足した街」を除き、すべて複数回答。括弧内は、サンプル数に対する回答数の割合

お問い合わせ

東京都産業労働局観光部企画課(代表)
電話:03-5000-2426

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