平成23年東京都観光客数等実態調査
平成23年訪都外国人旅行者数は約410万人
~東日本大震災等の影響により、大幅に減少~

更新日:2014年11月1日

平成24年7月18日
産業労働局

東京都では、平成23年(1月~12月)の都内観光客数、観光消費額及び経済波及効果を推計し、観光行政の推進の基礎資料として、調査結果をまとめました。
また、外国人旅行者行動特性調査を別紙のとおり実施しました。

平成23年東京都観光客数等実態調査結果のポイント

1.観光客数

平成23年に東京都を訪れた外国人旅行者数は約410万人(31.0%減)、国内旅行者数は約4.2億人(8.4%減)となった。

東日本大震災と福島第一原子力発電所事故や円高の影響などにより、訪都外国人旅行者数は、平成16年の本調査開始以降、過去最高となった平成22年から一転して過去最低となり、訪都国内旅行者数も減少した。

2.観光消費額及び生産波及効果

訪都旅行者が都内で消費した金額は、4.0兆円(11.9%減)で、うち外国人旅行者によるものは3,130億円(31.7%減)となっている。
また、この観光消費が都内経済に及ぼす生産波及効果は8.6兆円(12.3%減)、雇用効果は45万人(12.8%減)となっており、このうち外国人旅行者によるものは、それぞれ6,731億円(34.0%減)、3.7万人(34.3%減)となっている。なお、生産波及効果の8.6兆円については、都内生産額の5.0%に及んでいる。

※( )内の割合は、対前年増減率

調査手法

「観光入込客統計に関する共通基準」〈平成21年12月観光庁策定〉に基づき、東京都の観光特性を加味して、四半期毎に調査・推計。

  • ① 都内観光関連施設、行祭事・イベント主催者に集客数を照会
  • ② 観光関連施設16箇所、港・空港5箇所において旅行者に対するアンケートを実施
  • ③ ①の都内観光関連施設回答結果と、②のアンケート結果、及び観光庁提供データから、訪都旅行者数、生産波及効果、雇用効果、税収効果等を推計。調査対象に外国人も含め、都内、都外、外国在住者別の集計を実施
  • 対象施設等の抽出・調査票の回収に当たっては、区市町村のご協力をいただきました。
  • ①の調査の回収率は、観光関連施設72.4%、行祭事・イベント78.0%です。
  • なお、本調査では、個々の対象施設等における調査結果については公表いたしません。

※ 参考 平成23年東京都観光客数等実態調査概要

参考 平成24年訪日外客数の状況について

(単位:人)

訪日外客数
平成22年平成23年平成24年伸率(%)
対23年
伸率(%)
対22年
1 640,346 714,099 684,819 -4.1 6.9
2 664,982 679,393 547,948 -19.3 -17.6
3 709,684 352,676 678,748 92.5 -4.4
4 788,212 295,826 * 780,800 * 163.9 * -0.9
5 721,348 357,783 * 669,000 * 87.0 * -7.3
1〜5 3,524,572 2,399,777 * 3,361,300 * 40.1 * -4.6
1〜12 8,611,175 6,218,752

出典:日本政府観光局(JNTO)統計報道発表資料

※ 平成22年、23年は確定値、平成24年は暫定値、* 部分はJNTOが独自に算出した推計値である。

平成23年外国人旅行者行動特性調査の概要

調査目的 東京を訪れる外国人旅行者の消費行動の特性、満足度等について把握し、今後の施策検討の参考とする。
調査期間 平成24年1月~2月
調査地点 東京観光情報センター(都庁、羽田空港、京成上野駅)
調査対象 東京観光情報センターを訪れた外国人旅行者
標本数 1,670件

調査結果

  1. 最も満足した街
    • 新宿(18.7%)が最も多く、次いで浅草(10.2%)、渋谷(8.2%)、となっている。
    • アジアの旅行者(以下、「アジア」)は欧州・北米・豪州の旅行者(以下、「欧・米・豪」)に比べ、銀座(8.1%)と秋葉原(6.0%)、お台場(4.0%)に対する満足度が高い反面、欧・米・豪では、渋谷(13.2%)に対する満足度が高い。
  2. 訪問目的
    • 買い物(47.5%)が最も多く、次いで散策(42.4%)、飲食(35.9%)、となっている。
    • 欧・米・豪は散策(62.3%)、アジアは買い物(55.0%)の割合が最も高い。
  3. 情報の入手先
    • インターネット(59.8%)が最も多く、次いでガイドブック(41.6%)、知人(23.2%)となっている。
  4. 移動手段
    • 地下鉄(63.7%)、電車(57.2%)といった公共交通機関を利用している旅行者が多い。
  5. 繁華街やその周辺で訪れた場所
    • 飲食店(43.1%)が最も多く、次いで百貨店と公園(39.5%)、観光スポット(33.4%)となっている。
  6. 食事
    • 外国人旅行者の94.8%が訪れた街で和食をとっている。
    • 和食の中では、すし(61.4%)の割合が最も高い。和食以外では、ファーストフード(14.0%)の割合が高く、中華料理(9.9%)がこれに続く。
  7. 買い物
    • 品目別では、食料品の購入割合(49.3%)が最も多く、次いで和小物(45.0%)、衣料品(32.3%)となっている。
    • 決済手段としては、88.4%が現金で、クレジットカード利用者は50.1%となっている。
  8. 東京への訪問回数・再来訪希望
    • 東京への訪問回数については、初めての来訪者が最も多い(57.9%)。欧・米・豪における初めての来訪が62.0%、アジアでは55.0%と、欧・米・豪における初めての来訪がアジアに比べ多い。
    • 92.8%の旅行者が再来訪を希望している。
  9. その他
    • 東京旅行全体に対し、89.2%の旅行者が満足している。
    • 入国空港は成田(66.0%)が最も多く、羽田(23.5%)が続いている。出国空港についても成田(66.5%)が最も多く、羽田(22.2%)が続いている。

備考 括弧内は、サンプル数に対する回答数の割合

お問い合わせ

東京都産業労働局観光部企画課(代表)
電話:03-5000-2426

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