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江戸鼈甲(えどべっこう)

森田商店(もりたしょうてん)

森田商店
美しい斑(ふ)の入ったタイマイの甲羅(こうら)。

希少素材・タイマイの甲羅を、
天然の美しさをたたえた宝飾品に。

体験しよう

生地の切り出しから磨きまで「江戸鼈甲」の製造工程をあますところなく、見学・体験できます。ここでは体験をレポートしますが、見学工程も同じで、職人さんの作業のようすを見ることができます。体験では、2時間程度でべっ甲のストラップを作ります。最後に好きな文字を刻印してもらえますよ。

その一
糸鋸(いとのこ)による生地の切り出し。
糸鋸(いとのこ)による生地の切り出し。
体験は、生地の切り出しから始まります。熱を加える前の生地は非常に硬く、切り出すのは一苦労でした(となりで、職人さんは、あっという間に作業を終えていましたが……)。
その二
「がんぎ」は、べっ甲職人独特の道具。
「がんぎ」は、べっ甲職人独特の道具。
「がんぎ」という道具で、甲羅の表面の傷などを取ります。この作業は、のちの「張り合わせ」の工程の出来栄えに影響する大切な作業です。
その三
水に浸す時間は、職人の経験で判断します。
水に浸す時間は、職人の経験で判断します。
2枚の生地を重ねて糸で縛り、水に浸けます。熱を加える前の下準備です。
その四
接着剤を使わずに、水と熱と圧力のみで生地を張り合わせます。
接着剤を使わずに、水と熱と圧力のみで生地を張り合わせます。
水に浸した生地を柳の板ではさみ、熱した鉄の板を上にのせ、圧力をかけて張り合わせます。このときの温度と圧力の加減は、職人の長年の経験がものをいうため、この作業は見学のみです。
その五
生地を布ではさみ、その上から熱した鉄板を乗せます。
生地を布ではさみ、その上から熱した鉄板を乗せます。
圧力を加えた生地のふくらみを戻すために、ふたたび、熱を加えます。製品の良し悪しを左右する大事な工程で、この作業も見学のみです。
その六
生地を傷つけないように、ていねいに作業します。
生地を傷つけないように、ていねいに作業します。
小刀・ヤスリを使って、形を整えます。ここまでくれば、もう最終段階。
その七
あやまって自分の爪を傷つけないように注意。
あやまって自分の爪を傷つけないように注意。
いよいよ、最終工程の「磨き」の作業です。回転しているバフに当てて、ツヤを出します。
その八
こんなに美しくなるなんて、感激です。
こんなに美しくなるなんて、感激です。
磨きを終えたべっ甲は、独特の美しい光沢をたたえます。
その九
完成したべっ甲のストラップ。
完成したべっ甲のストラップ。
磨き終えたべっ甲に、自分の名前やペットの名前など、好きな文字を彫ってもらえます。体験は磨きまでなので、完成品は後日郵送となります。

担い手の声


先祖は肥後細川藩の江戸屋敷に出入りしていた職人。屋号は「伊勢屋」だから名古屋の方の出らしいですよ。

伝統の技はもちろん、
職人仕事の醍醐味を伝えたい。

森田 孝雄 もりた たかお

荒川区伝統工芸保存会会員
東日本べっ甲事業協同組合会員
荒川区指定無形文化財保持者・森田正司氏後継者

「今、次男がべっ甲職人の修業中です。息子に伝えてやりたいのは「失敗するのは構わない。なぜできないのか、どうしたらうまくいくのか、知恵を絞って考えるのが大事だ」ということ。私もいつでも難しい細工のプロセスを頭の中でいろいろ考えて、試しています。うまくいったときの"どうだ! やってのけたぞ"という気持ちの高ぶりはこの仕事の醍醐味ですね。ノートに企業秘密がいっぱい書いてあるんだけど、どこへやったかな。こまかい部品作りが得意なので、これから金属細工の職人さんとコラボしてみたいですね」

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