カワムラフルーツの取組み 東京都世田谷区経堂1-6-8

悪事は千里を走るが、良事は進むのに時間がかかる。
だから途中でやめたら道はつながらない

現場で考え、共有し、カタチにする

2020年東京オリンピック・パラリンピックの乗馬競技会場となる馬事公苑へ続く道沿いにある経堂農大通り商店街。活気あふれる商店街の一角で長きに渡り往来を見守っているカワムラフルーツ。経堂農大通り商店街振興組合の理事長でもあるカワムラフルーツ店主の川村昌敏氏は、商店街を支えるのは個人店主であり、にぎやかな所に人は集まり、人が集まるからには何かをしなければいけないとおっしゃいます。具体的な取組みについてお話を伺いました。

商店街全体で障害者の出かけやすい環境を

2017年に区が実施した「商店街で買い物や利用がしやすくなる物品の試験設置」に協力しました。これは段差解消用簡易スロープ、筆談ボード、点字メニュー、写真付き音声コードメニュー、コミュニケーションボードの中から希望するものを最大2点試験的に設置するというものでした。当店には段差はなく、メニューも必要ないのでコミュニケーションボードを選びました。以前、言葉の不自由な方がいらっしゃった時の経験からあったら良いなと思いました。
試験設置にあたっては、あの店舗ならこの補助器具があれば良いのではないかと考えたら、それがおおむね当たっていました。こういう補助器具は、導入したらすぐにお客様が増えるという類のものではないですし、だから導入しないという考えも違うと思います。商店街全体がこのような補助器具を導入し、障害のある方が訪れやすい環境を作ることで、安心して外出してもらえるのではないかと考えます。
他にも、商店街に「ハートフル街の駅」という休憩所を作りました。買い物の途中で休憩できる場所、乳幼児連れの方が気軽におむつ交換ができるような場所があった方が良いと思いました。
良い物件がなかなか見つからなかったのですが、2016年にようやく物件と補助金が出てオープンしました。補助金は3年間だったので、今は会費で運営しています。

商店街の理事会が種をまき、従業員が畑を作る

当店が商品を平たく陳列したり棚を低くしたりしているのは、車いすの方や高齢者の方、子どもにも取りやすくするためです。
また、アクセシブル化の取組みというわけではありませんが、商店街の病院などの情報が載った「健康・医療マップ」も商店街で作成したことがあります。
お住まいは知らないけれど、商店街をよく通るので顔は知っている高齢の方が買い物にいらした時に、荷物が重そうだったので荷物を持って家まで送ったこともあります。「余計なことをするな」という人もいるかも知れませんが、健常者と言われる人が誰でも外出しやすい環境を作るよう行動することが大切だと考えています。商店街の理事会が種をまき、商店街の従業員が畑を作っていくという気持ちで様々な活動をしています。

休憩所「ハートフル街の駅」

継続することで道はつながる

障害や高齢などから体に不自由が出ると、遠くまでは出かけにくくなります。近場で買い物を済ませたい人がこれからも多くなるでしょう。そうしたときに、「あの店ではこういう対応をしてくれる」、「あんな器具があった」という情報があれば、その店を目指して出かけるでしょう。そのような店がどんどん増えれば、もっと買い物に出かける人が増えるはずです。
悪事は千里を走るけれど、良事と言われるようなことは、1cm進むのにも時間がかかります。
「結果が出ないから」、「もうからないから」ということですぐにやめてしまってはつながりません。少しずつでも継続すれば、道はつながっていくのです。

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