• トップページ  > 
  • お茶の水 おりがみ会館の取組み|アクセシブル・ツーリズム推進事例

お茶の水 おりがみ会館の取組み 東京都文京区湯島1-7-14

紙ニュケーションでバリアフリーなコミュニケーション

折り紙でバリアを超えた
コミュニケーションの場づくりを

1858年創業のおりがみ会館。館長がデモンストレーションをする3階の売り場には毎日、国内外から様々な方がいらっしゃいます。ここでは折り紙を通じて言葉、障害を超えたコミュニケーションの輪が広がります。具体的な取組みについて、館長の小林一夫氏にお話を伺いました。

年齢も国籍も障害の有無も千差万別なお客様

当館は1858年に染め紙業として創業したのが始まりです。現在では折り紙・千代紙の製造販売、各種講習の開催、百貨店などでの実演や展示といった会館外でのイベントも積極的に行っています。また、海外のイベント・式典にも数多く参加しており、1980年には和紙業界としては世界で初めて、ハワイのホノルルで本格的な和紙のデモンストレーションを行い、パリコレクションへも参加協力させて頂きました。
お客様は子供からお年寄りまで幅広くいらっしゃいます。障害のある方も、知的障害の方、発達障害の方、体が不自由な方、聴覚障害の方など様々な方がいらっしゃいます。ガイドさんと定期的にいらっしゃる聴覚障害の方もいます。障害があることを気にされる方もいらっしゃるのですが、私たちの方は問題ないので気軽にお越しいただきたいです。
養護施設や老人ホーム等団体でもいらっしゃいますし、最近は海外からいらっしゃる方も多くなりました。
館内はバリアフリーになっています。1階は階段部分に昇降機を設置しており、2階からはエレベーターで上がれるようになっています。
また、3階のトイレは広めにつくっていますので、車いすの方にも利用いただけます。

「きれいに折る必要はない」折り紙の魅力

当館は「来る人全てウェルカム」というコンセプトで運営しています。折り紙は紙1枚あればどなたでも楽しめます。折り紙をする上では障害の有無は問題にならないと考えています。
障害のある方や高齢の方はきれいに折れない、端が揃えられないということで気にされる方もいらっしゃいますが、きれいに折る必要はありませんし、必要であれば切って揃えればいいのです。折り紙の心は技術ではなく、「自分で楽しみ、相手に喜びを」です。そういう話をすると、みなさん「完璧でなくてもいいんだ」とわかりとても安心していらっしゃいます。足りない部分は周りの人が助けながらでもいいのです。これが人とのつながりになり、それが楽しく折り紙をする場づくりになります。

コミュニケーションの壁を超える折り紙

折り紙にはコミュニケーションの壁はありません。年齢、性別、国籍、障害の有無など関係なくお互いに伝わる魅力があります。私たちはこうした折り紙を通じたコミュニケーションを「紙(かみ)ニュケーション」と呼んでいます。
発達障害の方、自閉症の方などは1つのことに集中することが得意な方が多いので、折り紙に向いていると思います。 ワークショップなどでは折り紙に熱中される方も多くいらっしゃいます。
視覚障害の方もいらっしゃいますが、目が不自由な方でも問題なく折れます。折り紙を触りながらやっていくと、紙の位置が感覚で分かるので、みなさんとてもきれいに折れています。当館には本当に様々な方がいらっしゃいます。こうすればよいという決まりはなく、現場で目の前の人の様子や状況を見ながらどうしたら伝わるか、楽しめるかを考えながら工夫してやっています。 折り紙は誰のものでもなく、教えるのに資格もいりません。これからも日本の心、日本の伝統文化である折り紙を伝えていきたいと思います。

sns ソーシャルメディアアカウント

Facebookもチェック

誰にでも優しく、
どこへでも行ける 東京。

観光は誰にとっても自由で、どこへだって行けるはず。
「行きたいところを旅する」ということは
人生を豊かにしてくれます。

東京は、あなたが訪れてくれることを歓迎します。
伝統・歴史・文化・自然・テクノロジー、
そしてなにより笑顔に出会えることでしょう。

アクセシブル・ツーリズムを
もっと身近に、もっと楽しく。

tokyo is fit for all.