g麺の取組み 東京都世田谷区砧8-4-17

人にやさしいラーメンを届ける

近年は女性一人でも入りやすいおしゃれなラーメン屋も増えてきましたが、一般的なラーメン屋はカウンターにスツールが並び座席の間隔も狭く、ベビーカーや車いすでは敷居が高いというイメージではないでしょうか。小田急線の祖師谷大蔵駅前にベビーカーや車いすでも気軽に入れるバリアフリーのラーメン屋「g麺」があります。店主の後藤英樹氏にバリアフリーの店舗経営に至った経緯についてお伺いしました。

ショットバー経営からの大変身

昨年まで下北沢にて31年間ショットバーを営んでまいりましたが、これからの商店街には地域の方々と共生できる様にバリアフリーの飲食店も必要と思い、皆様が気軽に食べていただけるラーメンとパスタの店を開業しました。
まずは物件探しです。近所の高齢者や障害がある方も気軽に外出できるよう、住宅地が近くにあり、落ち着いた環境の中にある物件ということを重視しました。その中で、ここ祖師谷大蔵の駅前の物件に出会ったわけです。店舗のバリアフリー化改修工事を行い、2019年春、開店に漕ぎ着けました。

店舗のバリアフリー化

ハード面の工夫ですが、歩道から店舗へは若干段差があります。ここは簡易スロープを準備していますので、道路からスムーズに入店いただけます。車いすの方がいらっしゃったら、声をかけていただければすぐに設置いたします。厨房から、お客様の様子がよく見えるように作りましたのでお待たせすることもありません。椅子は高さを変えることができますし、カウンター席のテーブルも奥行を十分に取っているのでカウンターでも座りにくさを感じないと思います。トイレはもちろん車いす対応で、車いすが回転できる十分なスペースをとっております。トイレのドアも車いす利用者でも開けやすいように引き戸にしています。店舗の壁には手すりがついていますので、杖なしでも手すりを伝って歩いていただくことができます。
ラーメンも高齢者が満足できる量で、スープも塩分を少なめにして優しい味付けにしています。お客様の要望によって、麺を軟らかめにしたり、具のチャーシューやタケノコを細かく切ったりもいたします。

トイレだけでも気軽に使ってほしい

好きな言葉は「少にして学べば壮にして為すこと有り。壮にして学べば老いて衰えず。 老いて学べば死して朽ちず。」(佐藤一斎「言志四録その42より」)。配慮が必要な方に喜んでもらうにはどうしたらよいか、といつも考え学んでいるのですが、今回、東京都のアクセシブル・ツーリズム推進相談員派遣事業の支援を受け、今まで以上に意識が変わりました。まだオープンして日が浅くバリアフリーの店舗であるという認知度も低いことから、「車いすやベビーカーでもお越しいただけるバリアフリーの店である」という案内を入口に掲示しました。ラーメンを食べなくてもお茶を無料で提供しますので、休憩やトイレだけでも気軽に利用しに立ち寄っていただきたいです。店名は皆さんに親しみやすい名前を考え、後藤の頭文字の“g”とジジイの“g”から「g麺」にしました。皆様の一助になるよう営業しております。今後、様々な理由で外出することが困難になったり躊躇するようになったりしても、気兼ねなく外出できるような人にやさしい商店街になるよう多方面に働きかけていきたいです。

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