TAKAO 599 MUSEUMの取組み 東京都八王子市高尾町2435-3

高尾山の魅力発信基地として

都内でも有数の観光地、高尾山の登山口にあるTAKAO 599 MUSEUM。「観光」・「学習」・「交流」の3つの機能を併せ持ち、高尾山に生息する動植物の展示などを行う観光施設です。599とは高尾山の標高599mから名付けられています。都心からのアクセスも良く、手軽に登山が楽しめ、四季折々の自然に触れることができる高尾山は、世界のレストランや観光地を星の数で評価するミシュラン社のガイドブックで最高評価の三ツ星を獲得しており、世界中から登山客が訪れます。高尾山はケーブルカーを利用すれば車いすの方も薬王院周辺まで登山が可能ですが、自然道も多く、車いすや、足が不自由だったり体力がなかったりすると行けない場所もあります。TAKAO 599 MUSEUMでは、高尾山の様々な情報を展示や映像等で高尾山の魅力を来館者に伝えており、連日、多様なお客様が訪れ、山に登らなくても高尾山を感じることができます。運営主体である株式会社京王エージェンシーの滝本慶三館長にお話を伺いました。

多様なお客様に高尾山の魅力を知って欲しい

TAKAO 599 MUSEUMは八王子市が公的施設として平成27年8月にオープンしました。建築にあたっては、障害がある方を差別しない八王子市の条例やガイドラインに沿い、建物のフラット化・バリアフリー化をし、様々な方に高尾観光を楽しんでいただける施設にしました。館内には多機能トイレの他、乳幼児連れの方のために、調乳用の給湯設備を備えた授乳室も設置しています。
館内の展示台は大人がのぞき込む高さで設定していますが、子供も楽しめるように木製の台を設置しています。但しこれは車いす利用の方には邪魔になるので、その際はスタッフが移動するようにしています。また車いすをご利用の方の目線ですと展示物がのぞき込めませんので展示台用ミラーを用意し、展示物を反射させてご覧いただく事ができるようにしています。また展示物を拡大して見たい方や説明文が細かく文字が見にくいという方のためにルーペ(拡大鏡)の貸出もしています。目が不自由な方は、事前にご連絡をいただければ展示しているムササビの剥製を触っていただくこともできます。聴覚に障害がある方には筆談用具の用意をしています。ご高齢の方や障害のある方、外国からのお客様など、多くの方に高尾山の魅力を感じていただけるよう、できることを考え様々な工夫をしています。

視覚に頼る展示だけでは終わらせない

誰にでも平等に高尾山を楽しんでいただけることが大事だと考えています。目の見えない方にも自然を楽しんでいただくにはどうすれば良いかを考えた時、触って展示物を楽しめるユニバーサルミュージアムの視察もしましたが、費用面の折り合いがつきませんでした。ですが、手作りでも楽しんでいただける展示をしようと、例えば、木を持ってもらい重さを当ててもらう、箱の中身を見ないで触っただけで当ててもらう、匂いを嗅いでもらうなど試行錯誤しながら視覚に頼らないゲーム的な展示を行うことにしました。この展示の方法は、視覚に障害がある方だけでなく、子どもをはじめ誰にでも楽しんでいただけるものとなっています。

館内でできることを考える

学習施設ということもあり、支援学校等の生徒さんたちも多く来館されます。発作やパニック状態が起きた時には落ち着ける場所や休息のスペースが必要になることもあり、その際は2階の市民ギャラリーをご利用いただくこともあります。また大人の方でもおむつ替えが必要な方にはバックヤードに設置してある救護用ベッドをご利用いただけます。紅葉のシーズンは、想像を絶する大勢の来館者があります。特に女性のお客様が多く、女性用トイレは長蛇の列となることがあり、その際は館内の男性用トイレの一部を女性用に開放するといったこともしています。このように、特別な施設やモノを造るのではなく、あるものを利用して無理なくできることは何だろうと考え、工夫し提供しています。

誰にでも高尾山を楽しんで欲しいという思い

高尾山では登山ウェアに限定せず、様々なファッションを楽しんで欲しいという思いで、山ガールコレクションという取組をしています。施設には参加いただいた登山客の写真を置いたり、公式Twitterで山ガールファッションをアップしたりしているのですが、どのような恰好で登ればよいか悩んでいる方に参考にしていただき、ファッションから山に登るきっかけづくりにしていただければという取組です。
また海外からのお客様と日本人との触れ合いを創出したいと考え、海外からのお客様に高尾山の印象を書いていただくメッセージボードを設置しました。メッセージには日本語訳も付けていますので、間接的な交流の場になればと思っています。
このように、多様なお客様に楽しんでいただきたいと日々、試行錯誤を重ねておりますので四季折々違う表情を見せる高尾山に是非、足を運んでみてください。

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