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東京シティアイ 観光情報センターの取組み 東京都千代田区丸の内2丁目7-2 KITTE 地下1階

観光案内所としての取組み

国籍や障害の有無に関係なく、全ての方が安心して楽しめる観光のお手伝いをしたい。

東京駅丸の内南口にあるJPタワー・KITTEの地下1階に「東京シティアイ 観光情報センター」はあります。ここでは国内外のツーリスト全ての方々へ、交通・飲食・宿泊・イベントなど、幅広いジャンルの情報提供や各種手配サービスをワンストップで提供しています。多くのお客様に携わり、アクセシブル・ツーリズム推進の必要性を感じている所長の山本正裕さん、サービス課長の呉春玉さん、サービス課リーダーの駒田あさ美さんにお話しを伺いました。

情報収集・発信をメインに

開業は2013年の3月。JPタワー・KITTEの複合型観光情報センターとしてオープンしました。センター内はインフォメーションゾーン、イベントゾーン、カフェと3つのゾーンに分かれています。国内外のツーリストへ観光情報を提供するスタッフは、日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語での対応が可能です。開業当初からスタッフは様々なセミナーに参加して情報収集を行い、積極的な情報発信を行ってきました。その一つとして、スタッフが実際に周辺を歩いて情報収集したオリジナルマップがあります。他にも、人気のパンフレットや47都道府県のパンフレットを取り揃え、ツーリストからの質問に対応しています。

東京都のアクセシブル・ツーリズム事業をきっかけに

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を迎えるにあたり「他に何かできることはないか」と2019年に東京都アクセシブル・ツーリズム相談員派遣事業に申し込み、相談員に施設をチェックしてもらいました。その際に、パンフレットの置き方やPOPの書き方といった見た目や情報の取りやすさ、また車椅子利用者に対する動線の確保などの配慮について指摘を受けました。今までは自分たちだけで「どのようにすれば良いか」を考えていましたが、アドバイザーからは情報発信の仕方などもアドバイスをもらい大変参考になりました。

ここで得たヒントを元に、店内導線の確保や掲出物の位置の改善だけでなく、筆談ボード、筆談ノートの準備、店内掲出物の色やフォントをユニバーサルデザイン仕様に変更するなど、細かなところまで配慮、工夫しました。他にも老眼鏡や拡大鏡、杖置き場などの整備も行い、誰もが利用しやすい施設を目指しています。

また、様々な配慮について考えられるようにするためにスタッフ全員で疑似体験のセミナーを受講しています。疑似体験を通じ、目線や動線、コミュニケーション手段などの必要性を肌で感じました。このセミナーをきっかけに、スタッフ全員のモチベーションが更にアップし、自主的に手話の勉強会を実施し、8名のスタッフが手話技能検定の3級から6級に合格することができました。手話の自主勉強会は今でも続けており、スタッフ同士で切磋琢磨しながら更なる向上を目指しています。

当事者の目線を大切に

2020年には東京都アクセシブル・ツーリズム推進セミナーの団体型に申し込み、スタッフ全員参加で車椅子を利用しながら都内を歩き、バリアフリー情報の収集をしました。普段、使っている駅も、車椅子だと遠くにあるエレベーターまで行かなくてはいけなかったり、車椅子用トイレも故障中のところがあったりと、インターネットや紙面だけでは調べられないバリアや当事者にとって必要な情報がたくさんあることに気付きました。

今まで「障害のある方の来店は少ない」と思っていましたが、「障害のある方達に提供できる情報が少ないからいらしていただけないのではないか」というように視点も変わってきています。普段何気なく歩いている道も、アンテナを張って様々なバリアについてチェックし、気付いた点はスタッフで共有して知見を高めています。

都内各区のバリアフリーマップなど関連パンフレットも常備しています。どのような方がいらしても、様々な観光情報が提供でき、喜んでいただけるような観光情報センターを目指し、今後も様々な取り組みをしていきたいと思っています。

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