事例一覧

サイクリングツアーを通じて、広島のストーリーを地域から世界へ。コロナ禍ではオンラインでの修学旅行も展開!

広島には、街の歴史を知るために、国内のみならず世界中から多くの人々が訪れる。修学旅行や団体ツアー、個人旅行などスタイルは様々だが、その中の1つの手法として注目を集めているのがサイクリングツアー『sokoiko!(ソコイコ!)』だ。被爆遺産などを自転車で巡る中で、歴史だけではなく普段の広島に触れることができるツアーだが、当初インバウンド向けにスタートしたこの事業は、コロナ禍での取り組みが実を結び、日本人観光客からも大きな評判を呼ぶこととなる。今回はその旗振り役である株式会社mint(広島県広島市)の代表・石飛聡司氏に背景を詳しく伺った。

東京都初の星空保護区に認定された神津島の星空を、補助金を利用してコンテンツ化。夏集中型の集客スタイルからの脱却にも取り組む。

伊豆諸島のほぼ中央に位置する神津島は、神々が集ったという伝説がある美しい島。光害が少なく非常に暗い夜空が保たれており、美しい星空が鑑賞できることから近年は東京都初の星空保護区にも認定された。田中健太郎・あやの夫妻は縁あって訪れた神津島の魅力の虜となり、2016年に移住を決意。翌年の2017年『みんなの別荘ファミリア』(東京都神津島村)をオープンした。運営が軌道に乗ったタイミングでのコロナ禍突入だからこそ実行できた、夏集中型の観光からの脱却へ向けた取り組みや今後の展望について話を聞いた。

コロナ禍で客足が遠のく中、「伝統」と「デジタル」を融合し、屋形船での新しい楽しみ方を提供するARアプリを制作!

36の屋形船事業者が加盟し、安全な航行や利用船客へのサービスの向上、事業者の技術の向上を目指し、様々な活動を行っている『屋形船東京都協同組合』(東京都台東区)。新型コロナウイルスが感染症拡大の影響により、業界全体が大きな打撃を受けることとなった。そのような中で屋形船の新たな楽しみ方の1つとしてリリースされたのが、ARアプリ『お江戸の川遊びへおいでなんし』だ。

SNSのフォロワー数10万人超のタクシードライバーが開いた、赤字であえぐ会社の復活への扉

三条タクシー(新潟県三条市)は昭和18年設立の地域密着型のタクシー会社。お年寄りを中心とした地元の方々の“足”となりながら、約80年に渡り堅実な経営をつづけてきた。しかし、2020年同社は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を大きく受ける。人々は外出を控え、タクシーを使って繁華街にお酒を飲みに行く人もいなくなり、売上は大幅にダウンした。そんなピンチをSNSツールをつかって救ったのが、新人女性ドライバーだった“ひよりん”こと刈谷陽和(ひより)氏だ。今回はその裏側とそれに伴う変化、これからの展望などを刈谷氏と代表取締役社長の渡邉惣太氏に伺った。コロナ禍で同社が踏み出した新しい第一歩とは──。

コロナ禍で観光収入を絶たれるも、多彩な打ち手で売上大幅ダウンを阻止!柔軟な対応と積極的な行動でピンチをチャンスに

高岡の地に伝わる鋳造技術を用いて、仏具や茶道具、花器などを製造してきた株式会社能作(富山県高岡市)。伝統的な技術を大切にしながらも、デザイン性の高い商品開発に取り組んだところ、ニューヨークなど世界でも知られる存在に。そして本社に併設した工場見学や鋳造を体験できる工房が評判を呼び、年間13万人もの観光客が訪れる県下屈指の人気スポットとなった。今回は観光事業に加え直営店を14店舗運営しながらも、売上を前年度比マイナス4%にとどめられた背景と、コロナ禍に本格始動した新しい取り組みについて専務取締役の能作千春氏に伺った。

石垣島の自然と共存しながら、国内外の旅行者に選ばれるホテルの持続可能な取り組みとは

1979年に地元資本のホテルとして開業した石垣島ビーチホテルサンシャイン(沖縄県石垣市)。石垣島の中心部から車で10分ほどの場所にありながら、緑豊かな森に囲まれたオーシャンフロントのリゾートホテルとして、国内外から多くの旅行者が訪れる。そんな同ホテルでは、コロナ前から八重山の星空の魅力と自然環境を保護するため光害(ひかりがい)対策や、食材の地産地消など地域に貢献する持続可能な観光産業としての取り組みを行ってきた。加えて、紙製ストローの使用や節水など環境に配慮した取り組みも評価され、2021年2月には沖縄県の「おきなわSDGsパートナー」にも登録された。Withコロナに突入した観光産業として、国内外の旅行者に選ばれるホテルに必要なものとは──
株式会社サンシャイン 総支配人の赤城陽子氏に詳しく話を伺った。

コロナ禍での人手不足を解消しつつ、観光事業の底上げにも一役買う新しい採用・誘客スタイル!

昭和7年の創業から90年──富士山麓の湖畔の宿として、多くのお客様に愛されてきた富士レークホテル(山梨県南都留郡)。国内はもちろん海外の旅行客からの人気も高く、長年にわたってたくさんの方にご利用いただいてきたそう。そんな同ホテルの繁忙期のアルバイトは、近隣にある大学の学生が代々受け継ぐ形で行ってきた。しかし、コロナ禍に突入したことで伝統が消滅。人材確保が難しい状態に陥ってしまった。その問題を解消した上に観光人口も増加させた同ホテルの取り組みを、総務部人事課長の岩月圭太氏と広報担当の荒 希予氏に詳しく伺った。

有名ホテルの日本庭園で、オンライン森林浴。インバウンド向けバーチャルツアーを開催!

森林浴をメインとしたウェルネスツアーを企画販売する、特定非営利活動法人(NPO法人)itswellness(東京都中央区)。2020年2月に旅行業を立ち上げた直後にコロナ禍に突入。新しい第一歩を踏み出したにもかかわらず、立ち止まらざるを得ない状況となってしまう。その中で同社がスタートしたのが、オンラインでのバーチャルツアー。コロナ禍で日本を訪れたくても訪れることのできない外国人旅行者に“東京の今”を届けてきたのだ。今回はその取り組みの裏側と、企画した中でも進取的な森林浴のバーチャルツアーについて、代表理事・トラベルコーディネーターの木村由加子氏と戦略企画担当の村井賢志氏に話を伺った。

宿泊客増加を目指して、多摩地域のキャンプ場に新風を!SDGsが学べるツアーなども実施することで、持続可能な地域づくりに着手

株式会社グッドライフ多摩(東京都立川市)は多摩地域の情報を発信するサイトの運営や、パンフレット・冊子の企画・制作などを展開している企業。エリアに特化した情報の発信を通じて、地域で暮らす人々の暮らしをより豊かなものにしたいと考えているそう。その中で同社の常務取締役・高木 誠氏を中心に新しくスタートしたのが、多摩地域を多くの方に足を運んでもらえる魅力的な場所にし、その収入を持続可能な地域づくりに役立てるというプランだ。今回はその背景とこれからの展望を伺った。

四万十川の源流にあるロッジを舞台に “自然との共生”をコンテンツ化。限界集落に新風を吹き込む、持続可能な町おこしスタイル

ビジネスホテルを約30年間、運営してきた経験をもとに“今までにない宿泊業態”をイノベーションすべく、2015年に立ち上げられた株式会社サン・クレア(広島県福山市)。「愛されるホテルとは何か」をテーマに、新たに立ち上げた5棟のホテルはどれも唯一無二。中でも四万十川の源流のほとりにある『四万十川源流、森の国「水際のロッジ」』(愛媛県北宇和郡松野町)は、同社の“これから”を指し示す重要な存在となっている。今回は代表取締役CEOである細羽雅之氏に、自然との共生や地方創生に対する想いを伺った。

お客様を、地元を、“おいしい、たのしい、うれしい”笑顔でいっぱいにしたい——30年以上変わらない想いを箱に詰めて届ける体験キット。

自然のなかで農作物を育て、自ら調理することで、“食”を体系的に学べることができる食育体験ファーム「ほっこり農園」(福岡県岡垣町)。新型コロナウィルスが猛威をふるい始め、日本中が未知のウィルスへの対応に頭を抱えていた2020年5月、「ほっこり農園」を運営する株式会社グラノ24Kは「体験がネットで買える」をコンセプトとした「冒険まるしぇ」の企画をいち早くスタートさせていた。そこには、おうち時間の充実化だけでなく、食育や文化継承、なにより「地元の生産者を笑顔にしたい」といった地域への思いが込められていた。同社で商品開発を担当する吉田雅子氏と、オンライン体験教室でも活躍する“らっちょ先生”こと、相良友香氏に詳しい話を伺った。

相次ぐキャンセルを逆手に、普段は見られない「バス車庫の見学」というファン心くすぐるツアーを実施し、新たなファンも獲得!

原点となる大垣自動車の創業から90余年。東海3県下でバスツアーを展開してきた『名阪近鉄旅行株式会社』が運営するカッコーパルック(愛知県名古屋市中村区)。2020年1月には『三重交通株式会社』の実施するバスツアー事業とブランド統合し事業規模の拡大を図るも、その矢先に新型コロナウイルスの感染拡大が本格化。ツアーのほとんどが中止となってしまう。そのような中で同社は、稼働していないバスがズラリと並ぶ車庫を見学する日帰り旅行を企画!バス愛好家から絶大な支持を得て、コロナ禍でありながらすぐに完売となった。今回はその裏側とスタッフの想い、そして商品としての進化を詳しく伺った。

目標を達成するまで外に出られない!?
コロナ禍を逆手に取った、“部屋に籠ること”を楽しむ『文豪缶詰プラン』を企画!

伝統工芸、伝統芸能、地場産業などの“日本の技” や、知れば知るほど面白い“日本独特の文化”を国内外に発信していきたいと、地域の特性を生かしたイベント企画や、伝統工芸品・地場産業の営業代行などの活動を行ってきた株式会社八十介(東京都台東区)。新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの中止が相次ぐ中、同社が定期的に実施していたのは非接触型の体験型宿泊イベント『文豪缶詰プラン』だった。今回はコロナ禍での取り組みやイベントが誕生した裏側について、代表取締役である海津智子氏に詳しく伺った。

自社銘柄の「智恵美人×ちえびじん」に絞り、国内外を問わず販路拡大。コロナ禍も12カ国に広がる海外のファンに助けられた老舗酒蔵。

1874年に創業し、現当主の中野淳之氏で6代目となる老舗「中野酒造」(大分県杵築市)。初代の女将の名から取った日本酒「智恵美人」を148年にわたり製造してきた酒蔵だ。昨今の日本酒離れとコロナ禍は大きな打撃だったが、数年前から銘柄の一本化と海外進出という思い切った舵取りをしたおかげで、見通しは明るい。この戦略に至った背景について話を聞いた。

「地域をつなぐ山宿!」創業100年の小規模ビジネスホテルがコンセプトホテルへ転換。知恵と地域連携で地域活性化拠点となった事業継承の取組。

1919年に製材業を開始し、1947年に旅館を開業。1982年からはビジネスホテルに転換して営業を続けてきた家族経営の宿泊施設「トラベルイン吉富」(大分県竹田市)。コロナ禍が直撃した2020年は、奇しくも創業100周年の年だった。次の100年へ向けていかに事業を継承すべきか?従業員が一丸になって考えた様々な取り組みを女将の井上真由子氏に伺った。

2万坪の老舗温泉旅館に企業のオフィスを誘致。旅館の新たなあり方として、地域全体のイノベーターに。

美肌の湯で有名な嬉野温泉にある老舗大型旅館「和多屋別荘」(佐賀県嬉野市)は、新型コロナウィルスの影響により、1950年の創業以来初の休業を経験した。売上も激減し苦境に陥るが、2013年に跡を継いだ代表取締役の小原嘉元氏は、以前から準備していた「旅館の中に企業を誘致する」という新規事業に本格着手することを決意する。宿泊業の枠を超えたダイナミックな発想はいかにして生まれたのか、小原社長に話を聞いた。

コロナ禍のニーズに対応しながら人員不足も解消する、非接触型スマートストアをオープン

都心に一番近い道の駅として知られている『道の駅いちかわ』(千葉県市川市)。新鮮な野菜や地元食材を使った加工品などが並ぶショップだけでなく、おしゃれなイタリアンレストランやカフェが併設されているのが特徴だ。そんな同駅の敷地内に2022年2月1日にオープンした『いちかわGO』は、入店から決済までをスマートフォンで完結する非接触型の無人コンテナ型スマートストア。コロナ禍におけるニーズに対応する形で誕生した同店舗が開業に至るまでの裏側や、今後の展望を、同道の駅の運営会社「日本メックス」の社員で同道の駅の駅長でもある麻生岳人氏に伺った。

海外旅行需要が回復する日のために──旅の不安を一気に解消するスマホアプリを開発!

日本では数少ないトルコ専門の旅行会社『ターキッシュエア&トラベル』を運営する、株式会社EVENT LAB(東京都渋谷区)。提供する旅の品質の高さやサービスの手厚さから順調に業績を伸ばし、コロナ禍直前には年間3000名もの旅行者のトルコ旅行をサポートしていた。しかし2020年、順調そのものだった同社を新型コロナウイルスの感染拡大が襲う。その中で取り組んだ、『非接触型でありつつ、これまでと変わらぬ満足度の高いサービスをお客様に提供するためのスマホアプリ制作』の裏側を、代表であるジェム・チャカローズ氏に伺った。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、惜しまれながらも閉店した人気ラーメン店がキッチンカーで復活!

2020年4月18日──創業から50年以上、仙台で愛され続けてきた老舗ラーメン店『味よし国分町本店』がその幕を閉じた。東北屈指の繁華街である国分町で深夜まで営業をし、“締めの一杯”を提供してきた同店を、新型コロナウイルスの感染拡大が襲ったのだ。多くの常連客からの引き留めを振り切る形での閉店となったが、先代と共に店を切り盛りしていた氏家 剛氏の飲食への情熱は完全に消えたわけではなかった。そんな同店がキッチンカーで復活を遂げるまでの軌跡と、それを支えた数多くのファンたちへの想いを取材してきた。

すべてはパレスホテル東京ファンのために──ECサイトを刷新し、非接触でもハイクラスのサービスを。

海外の要人を多く迎えてきたことでも知られる『パレスホテル東京』(東京都千代田区)。世界的なトラベルガイドで6年連続5つ星を獲得した唯一の日系宿泊施設であり、ラグジュアリーなホテルとして海外でも高い評価を得ている。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でインバウンド需要は減少。そして企業の宴会などのイベントも軒並み延期や中止となってしまう。足を運ぶことができなくなってしまったお客様のため、そして新たなファンを獲得するために同ホテルが取り組んだのがECサイトの刷新だ。今回は、その裏側についてレストラン部部長 兼 外販事業課支配人の富田謙二氏に話を伺った。

東京への飲食店を出店し、『峠の釜めし』を“非日常”から“日常”に。コロナ禍でありながら、新しいファンを獲得!

明治18年に群馬県横川駅で創業した荻野屋は、当時、駅弁としておむすびの販売を行っていた。同社の主力商品である『峠の釜めし』は、昭和32年に4代目が考案。陶製の器を使用し温かいまま提供するという、常識を覆すアイデアで瞬く間に日本を代表する駅弁となった。発売開始から70年近く、多くの観光客の旅の思い出に彩りを添えてきた同社だが、他の観光業同様に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大きな打撃を受ける。このようなタイミングで有楽町に新業態となる飲食店「荻野屋 弦」(東京都千代田区)をオープンした想いと今後の展望を、首都圏事業部・次長である浦野恵造氏に伺った。

披露宴や入学式の中止で行き場を失ったユリを使った、withコロナ時代の集客プロジェクト。

冬には積雪が4メートルにもなる豪雪地帯として知られる新潟県津南町は、日本有数のユリの産地。中でも『雪美人』のブランド名を掲げたオリエンタルユリの一種であるカサブランカは、大輪の花が華やかに咲き誇る美しさから数々のブライダルや入学式・卒業式などを彩ってきた。しかし2020年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、それらのイベントが軒並み中止になってしまう。出荷すらままならない状況を打破するために動いたのが、今回お話を伺った河田太郎氏が副組合長を務める『津南町ユリ切花組合』(新潟県中魚沼郡)だ。組合と津南町、町内の旅館や飲食店、農協、観光協会が一体となり進めたプロジェクトとは──。

越境ECサイトで伝統的工芸品の陶磁器を世界に発信!バーチャルショールームも計画中

「伝統的工芸品」「陶磁器」と聞くと、どこか前時代的な印象を受けるかもしれない。そのイメージを180度覆してしまうのが、「ゆうらホールディングス株式会社」(東京都千代田区)で扱うデザイン性の高い陶磁器の数々だ。オリジナルデザインのマグカップ、茶香炉、植木鉢も扱い、毎日大勢の外国人観光客やバイヤーで賑わっていた。しかし、コロナ禍に突入し、パタリと客足が途絶えてしまう。“店舗で商品に触れてもらうこと”にこだわりつづけてきた同社が、越境ECサイトの開設に踏み切った背景と、将来的な展望を代表取締役社長である佐々木歩美氏に伺った。

コロナ禍で外出できない福祉施設の利用者向けに、トラックでの“出張イチゴ狩りサービス”を開始!

色・艶・甘み・香り・サイズ、そしてよろこび…すべてを兼ね備えた銘柄イチゴ『美人姫』を13年もの年月をかけてつくり上げた、奥田農園株式会社(岐阜県羽島市)の奥田美貴夫氏。地元の方々だけでなく、全国からひっきりなしに入る注文に対応する奥田氏のもとに、福祉施設の職員から「コロナ禍で利用者さんがレクリエーションに出かけられずにいる」という話が届く。今回は世界でも類を見ない、トラックを使った出張イチゴ狩りサービスをスタートさせた奥田氏にその裏側を伺ってきた。

コロナ禍の老舗沖縄豆腐店を救った移動販売。新たなニーズ発掘と飲食店の繋がりでピンチをチャンスに。

昭和58年創業、沖縄の島豆富を製造する老舗店、三代目池田屋(有限会社池田食品・沖縄県中頭郡)。沖縄県では一般家庭における豆腐の消費量は本土に比べても高く、伝統食である「ゆし豆富」や「島豆富」は、温かな状態のままスーパーなどで販売され、地元民にとっては毎日の食卓に欠かせないソウルフードと言える。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による、外出自粛や飲食店の時間短縮の影響により食品製造メーカーの売り上げが総じて落ち込む中、同社では移動販売で売り上げを大きく伸ばした。その理由や取り組みについて、代表取締役の瑞慶覧(ずけらん)氏に話を伺った。

仕事と遊びを両立するコロナ禍の新しい働き方「ワーケーション」で、式根島式ライフスタイルを発信。地域活性化にも貢献!

新型コロナウイルス感染症の拡大防止と経済活動との両立が求められる中で、注目を浴びた新しい働き方のひとつ、「ワーケーション」。「Work」と「Vacation」を組み合わせた造語で、オフィスや自宅を飛び出しリゾート地などで働きながら休暇を取得することを意味する。東京都の中でもいち早くワーケーション事業に取り組んだのが、伊豆諸島のひとつである、式根島だ。プロジェクトの中心人物、「一般社団法人式根島エリアマネジメント 式根島コワーキングスペース」(東京都新島村)の下井勝博氏にワーケーション事業立ち上げの背景や将来的な展望、地域活性への想いなどを伺った。

コロナ禍に誕生したイタリアン食堂。少しでも多くの人に知ってもらうために始めた委託調理サービスとは。

北海道札幌市の中心部に2020年4月にオープンしたTrattoria e pizzeria Cosa mangi?(トラットリア エ ピッツェリア コザマンジ)。ローマやシチリアで修業を積んだ、オーナーシェフの西村恒佑氏が、日本で本場イタリアの味を気軽に味わってもらえる店を作りたいと、約10年の構想を経てオープンした店だ。新型コロナウイルス感染症の脅威が迫る中、少しでも店を軌道に乗せるために他とは違った施策をと打ち出したのが、お客さんに持ち込んでもらった食材で、リクエストを聞きながらテイクアウトメニューを作る委託調理サービスだ。緊急事態宣言や蔓延防止策など紆余曲折を経ながら、今日にいたるまでどのような思いや葛藤で店を守ってきたのか、同氏に話を伺った.

相次ぐ休業要請や外出自粛で返品の山となった観光土産。京都・大阪の菓子メーカーが垣根を越えて取り組んだプロジェクトとは。

日本屈指の観光地―京都 西陣に本店を構える「京西陣菓匠 宗禅」。古くは奈良時代から、宮廷でのおもてなし用の菓子とされていた“あられ” に情熱を注ぎ、伝統的なあられ造りの技や味を日本の菓子文化として継承したいと思いから2000年にオープンされた同店。以来、順調に売り上げを伸ばし、京都駅前や百貨店など観光地をメインに直営店を7店舗展開するまでに成長した。しかし2020年の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、売り場のほとんどを失った。返品の山と化した商品をこのまま捨てるのは忍びないと、同社代表取締役の山本氏は、あるひとつの策を決行した。

地元・高知の魅力を発掘し、体験や物販で地域を丸ごとPR。「いつか行きたいホテル」として、未来に繋ぐ顧客を獲得。

2020年から多くの宿泊施設が新型コロナウイルス感染症による大打撃を受ける中、体験コンテンツや地元の選りすぐり物販の販売など、これまでのホテルの枠組みを超えて活動するセブンデイズホテル(高知県・高知市)。当初の予測を超えた長期間に及ぶコロナ禍において、進化し続けた宿泊施設の集客と、その取り組みについて伺った。

こだわったのは種類限定、少量パック!売り上げ激減の精肉卸会社が挑んだ自動販売機でのモツ販売

「このままじゃダメだ、売り方を変えよう」。2021年4月、高齢者へのワクチン接種が始まった頃、外食企業向けに肉類を卸す株式会社ベネフィットフーズ(福岡県福岡市)の佐伯陽祐社長は、あるアイデアを実行に移した。するとSNSを発端にテレビや新聞にも紹介され、予想外の反響に。そのアイデアとは、自販機を使った一人前モツ「ちょいモツ」の販売。発想のきっかけや、その売れ行きについて佐伯氏に話を伺った。

4ヶ月以上の休業を乗り越え、利益よりもお客様との繋がりを最優先に企画したリモート料理教室を開催!

世界有数のテーマパークからほど近く、日本の二大玄関口である羽田・成田の両国際空港へのリムジンバスを有する「東京ベイ東急ホテル」(千葉県浦安市)。抜群の立地を生かし、同ホテルは2018年5月の開業以来、順調な営業を続けて来たが、新型コロナウイルスの感染拡大と、厚生労働省からの施設貸与要請により約4ヶ月間の通常営業の停止を余儀なくされた。休業明け、続くコロナ禍で足を運ぶことのできないお客様に、どうにかしてホテルステイのような特別な食事と体験を届けたい、そんな思いで企画された「リモート料理教室」について詳しい話を伺った。

地域住民の願いと、「700人の村がひとつのホテル」というコンセプトから生まれた古民家ホテル。withコロナ時代に適した“分散型”の宿泊施設とは。

大月駅から車を走らせること約30分──山梨県東部に位置する小菅村は、多摩川源流の恵まれた自然に囲まれた美しい村だ。しかし、深刻な過疎高齢化という問題に直面しており、人口はピーク時の1/3である約700名まで減少し、旅館・民宿の廃業が相次いでいた。厳しい状況にある村を活性化し、恵まれた自然と文化を後世に残すために誕生したのが、株式会社EDGEが運営する古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」(山梨県北都留郡)だ。ワーケーションやマイクロツーリズムといったwithコロナ時代に適したスタイルでも注目を集める同ホテルの立ち上げの裏側や地域活性化への想いなどを、番頭の谷口峻哉氏に伺った。

メイン事業である飲食店の売上が低迷する中、予約・注文・決済がスマホで完結するコロナ禍に適したシステムを開発!新たな事業の柱に。

石田商事株式会社の代表取締役・石田正徳氏は、早稲田大学の近くで油そば店を4店舗展開。コロナ禍以前は毎日大勢の学生が足を運び、店は常に活気に溢れていた。しかし、大学が休校になると客足はパタリと途絶えてしまう。業績が落ち込む中で石田氏が取り組んだのが、店舗のタブレットなどではなく、お客様が自身のスマホを使うことで、料理やドリンクの予約から注文、決済が行えるコロナ禍に適したプラットフォームの開発だ。さらに、それと同時に次世代型飲食店「テッパンオヤジ。」(東京都武蔵野市)をコロナ禍においてオープンした意味とは。石田氏に詳しく伺った。

ホテル内のキッチンを利用し、注目のビジネス「ゴーストレストラン」を展開。デリバリー事業でコロナ禍の売上ダウンを支える

コロナ禍突入後、大打撃を受けた業種のひとつに宿泊業がある。浅草橋ベルモントホテル(東京都台東区)も同様に、宿泊客の減少に悩みつづけていた。その中で販路拡大を求めて参入したのが「ゴーストレストラン事業」。ホテルは通常通り営業しながらも、デリバリーサービス業者を通じて注文を受け、施設内のキッチンでシェフが調理した料理をお客様にお届けしているのだ。この新展開の裏側を、代表取締役である鈴木隆夫氏に伺った。

いつでもどこでも買い物が楽しめる、SNSとWEBをフルに活用した新たな顧客接点で売り上げがV字回復!

約280年前から続く萬古焼(ばんこやき)の産地として知られる三重県菰野町。この地で50年前から食器や食に関する道具を製造してきた有限会社山口陶器は、2014年にオリジナルブランドとして「かもしか道具店」を立ち上げた。実店舗のほかオンラインショップも展開し、WEBシステムやSNSを活用したブランディングで多くのファンを獲得している。新型コロナウイルス感染症の拡大後も、顧客とつながり続けるために実施した数多くの取り組みについて、同社2代目社長の山口氏に話を伺った。

ホテル外で提供する宿泊客専用の特別メニューを地元飲食店と開発。客室稼働率UPと地元活性化を実現

勝浦湾の入り口、総面積約68,000㎡、外周約1.7㎞の中ノ島全体を所有し、「一島一リゾートホテル」として2019年4月19日にリブランドオープンした「碧き島の宿 熊野別邸 中の島」(和歌山県那智勝浦町)。順調な船出は一変し、拡大し続ける新型コロナウイルスに対抗すべく、地元地域の飲食店と協働し客室稼働と顧客満足度をアップさせた秘策について営業企画課長の濱氏に話を聞いた。

料理120種、ドリンク300種が客室で楽しめるスペシャルプランを緊急事態宣言下にスタート。ルームサービスの利用率が2倍に!

1964年、前回の東京オリンピックが開催された年にオープンしたホテルニューオータニ(東京都千代田区)。そんな老舗ホテルも新型コロナウイルスの感染拡大のダメージは少なくなく、最初の緊急事態宣言の際は宿泊客の減少や施設内のレストランの休業といった影響を受けることとなる。しかし、酒類の提供も制限する形で発出された2021年4月の緊急事態宣言時には、客室で提供するお食事・ドリンクのバリエーションを拡充したプランを立案。安心・安全の環境を提供しながら、ルームサービスの利用率を新型コロナウィルス感染症拡大前の2019年5月の同月と比べ、約2倍まで引き上げた。その背景をホテルニューオータニ・広報の小布施氏に伺ってきた。

若手社員が発案。1カ月間泊まり放題のサブスクリプションで客室の安定的稼働に成功

コロナ禍以前は一年を通じて国内外から多くの観光客が訪れていた一大観光地、長崎県長崎市。2022年の九州新幹線の西九州ルート一部開業に向けて、大規模な開発工事が進められているJR長崎駅一帯を見渡す15階建ての「ザ・ホテル長崎BWプレミアコレクション」では、コロナ禍においてある宿泊プランが誕生し話題となった。同社初の試みでもある「宿泊サブスクリプション」の経緯と反応は?副支配人の森内圭吾氏に話を伺った。

オンライン稽古からオフラインの沖縄観光誘客へ。コロナ禍で進化する空手ツーリズム

空手発祥の地、沖縄県で空手をテーマにした道場合宿や沖縄周遊観光など、空手ツーリズムサービスを提供する旅行会社、アゲシオジャパン株式会社(沖縄県那覇市)。県内に400以上ある空手道場と連携しながら、海外に住む門下生や空手愛好家をターゲットに様ざまな空手×沖縄観光コンテンツを提供し、コロナ直前には4日間のセミナーで約200名ものインバウンドの団体の集客に成功していた。そんな同社が新型コロナウイルス感染症の影響下で新たに打ち出した「オンライン稽古」とは。

ホテル内だけで完結する謎解きイベントを通じ、コロナ禍でもお客様に安心・安全と楽しみを提供

新型コロナウイルスの感染拡大によって多くの宿泊施設がダメージを受ける中、新しい集客方法のひとつとして“ホテルが主催するイベント”が注目を集めている。ソーシャルディスタンスを保ちながら安心・安全に楽しめる催し物をホテル内で開催し、ご利用客を増やそうという試みだ。その中でも人気を博しているのが、箱根仙石原プリンスホテル(神奈川県足柄下郡)の謎解きイベント「本と歩く謎解きの夜 推理作家センゴクからの挑戦状」。その裏側を旗振り役である同ホテルの企画マネージャー・奥村 学氏に聞いた。

観光果樹園が打ち出した自宅で楽しめる「巣ごもりシリーズ」で新たな販路を開拓

年間を通じて約150品目もの果物を栽培する観光果樹園「平田観光農園」(広島県三次市)。これまで定番だった食べ放題式の果物狩りから、農園での収穫などの体験、いわゆる “コト消費” にフォーカスし、10年ほど前から果物体験教室や果樹園グルメなど、新しいコンテンツを発案してきた。そんな同園が、新型コロナウイルスの拡大というピンチを乗り越えるべく企画した新たな取り組みとは。

入店時間によって同じ料理であっても価格を変動させる「ダイナミックプライシング」の導入で密を回避!

メニューは日替わり定食の一品のみ──これが北参道で大きな人気を誇っている飲食店「お食事処asatte(アサッテ)」(東京都渋谷区)の一番の特徴。以前はお昼時ともなれば行列ができることもめずらしくない繁盛店として、老若男女様々な方が利用していた。しかし2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大により同店も休業を余儀なくされる。その中で、お客様を守るため、スタッフを守るため、店を守るために打ち出した「ダイナミックプライシング」について詳しい話を伺った。

食パンを居酒屋の厨房で調理しフレンチトーストに!複数業態を持つ強みを活かし、新たなデリバリーサービスを開始!

居酒屋業態「もつ吉」や高級食パン専門店「どんだけ自己中」などを展開する株式会社リデファインダイニング(東京都渋谷区)。「どんだけ自己中」の食パンを、「もつ吉」のキッチンで再調理してデリバリーする同社の新たなデリバリーサービスが話題を呼んでいる。店舗を持たず商品をブランド化して販売する、いわゆる「ゴーストレストラン」と呼ばれる取組をコロナ禍で行った背景とは。同社執行役員の登神(とうしん)氏に話を伺った。

自宅で本格焼き鳥体験ができる「ベランディング鳥幸」を開発。

居酒屋「鳥幸」を展開する東京レストランツファクトリー株式会社(東京都目黒区)。コロナ禍で客足が遠のく中、自宅で本格焼き鳥を楽しめる「焼鳥ミールキット」と「専用焼台」の通販に取り組み、2021年1月には1万台を突破した。今回は同社の新たな取組について、通販事業部の高原正弘氏に話を伺った。

ランチ以降のアイドルタイムを有効活用!客席をテレワークスペースとして貸し出すことで、飲食店の新たな可能性を模索

コロナ禍における飲食店、特に夜の営業を主体とする多くの店が通常営業ができずに苦戦を強いられている。そんな中、新たな可能性として期待ができるサービスが誕生した。それは「ワインバルESOLA 新宿店」がスタートした、飲食店によるビジネスパーソンへのテレワークスペースの貸し出しだ。今回はサービスの詳細と導入のハードルなどについて店長の日高氏に話を伺った。

日々のリモートワークに刺激を!遊園地として新たなワーケーションを提案。

コンセプトは「遊びを、まん中に」。衣・食・住と同じくらい“遊び”を大切にした生活を提案するよみうりランド(東京都稲城市)が立ち上げたコロナ禍での取り組みが注目を集めた。その名も、「アミューズメントワーケーション」。プールサイドや観覧車内をワークスペースとして開放するという前例のない取組の背景を、広報部長の山田氏と係長の奥谷氏に話を伺った。(本ワーケーションは2020年12月23日をもって終了。再開日程は現在未定。)

電話注文による松屋ならではの“御用聞き”で新たな買い物を実現。

月に2頭しか生産されない尾崎牛など、高品質で特徴的な品揃えで多くの顧客に愛される銀座松屋(東京都中央区)の生鮮売り場。2020年11月よりチェッカー無線と提携し、電話で注文を受け、タクシーが即日配送する「買い物代行サービス」をスタートさせた。今回は企画者である松屋銀座の今井克俊氏にお話を伺った。

「宿泊ではなく、体験を売る。」テクノロジーを活用して新たな価値を提供し、前年を超える利益を獲得!

2020年、多くの宿泊施設がコロナにより大打撃を受ける中、前年を超える利益を計上した株式会社SQUEEZE(スクイーズ)。今回は同社の取締役COO山口氏に、7月に新たにオープンした泊まれるシアターパーク「シアテル札幌」- 次世代型貸し切りエンタメスペース -(北海道札幌市)を中心とした、同社の取り組みについて伺った。

ふぐ料理とVR映像で、宿泊体験を自宅で再現!現地宿泊に代わる新たな販路を開拓

創業50年以上の歴史を持つ「てしま旅館」(山口県山口市)のコロナ禍での新たな取り組みが話題を呼んでいる。旅館で人気のふぐ料理を発送し、さらに購入者特典として、旅館の宿泊シーンを収めた映像を購入者に配信するという斬新な取り組みだ。その名も「VRてしま旅館&ふぐ会席」。代表の手島氏に話を伺った。

オーダー制、デジタル化・・・老舗ホテルが実現した、先駆者ならではの新バイキングスタイル

帝国ホテル 東京(東京都千代田区)は、“バイキング”発祥のホテル。1958年に日本初のブフェレストラン「インペリアルバイキング」(現・インペリアルバイキング サール)が誕生したのが始まりである。このコロナ禍でもお客様にバイキングの醍醐味である“好きなものを好きなだけ”楽しんでいただくために行った同ホテルの取り組みとは。同施策の旗振り役である、レストラン部マーケティング課長の平石理奈氏に話を伺った。

「約5分で車内の空気は入れ替わる」という業界では“当たり前”の情報を発信し、バスの安全性をアピール

緊急事態宣言による移動制限や団体旅行などの延期・中止により、大きなダメージを受けた貸切バス業界。一般社団法人東京バス協会(東京都渋谷区)に所属する企業も例外ではなく、大幅な減収を余儀なくされた。このような状況下で、バスのコロナへの安全性を多くの方に伝えるために協会が取り組んだのが「自分たちの中では当たり前であった情報を周知する活動」だ。今回は、その内容とバス業界を取り巻く現状と未来を理事長である上田氏に伺った。

石川県小松市内をバスでめぐるリモート観光実施! コロナ禍で6万7000人のファンを獲得!

株式会社ドワンゴ(東京都中央区)がコロナ禍の中で観光地をバスでめぐり、その模様を同社のニコニコ生放送上で配信するという「リモート観光」を実施したのは緊急事態宣言下の5月のこと。今回は、企画発案者である野口氏に取り組みの背景等について伺った。

3密とは無縁!茶畑につくられたティーテラス&ウエディングプランに予約殺到

茶畑につくられたティーテラス=「茶の間」を貸し切り、静岡の絶景と淹れたてのお茶を楽しみながら特別な時間を過ごす―。「するが企画観光局」(静岡県静岡市葵区)が展開する、空間貸し出し型の体験プログラム「茶の間」が大きな話題を呼んでいる。サービス開始は2019年5月。コロナ禍においても右肩上がりに業績を伸ばした新たな取組について、同局のプロデューサーの鈴木氏に話を伺った。
※2021年5月現在、運営主体は「するが企画観光局」から「株式会社AOBEAT」に変わっております。

好奇心を喚起し、 “楽しみながら”感染対策

年間入館者数が300万人を超え、国内の水族館として最多の集客数を誇る沖縄美ら海水族館(沖縄県国頭郡本部町)。2019年までは、総入館者数のうち3割以上が中国・台湾・韓国を中心としたアジア圏からの旅行者を占め、6割近くが国内県外からの旅行者で構成されていた。しかし、2020年1月、突如拡大し始めた新型コロナウイルスの影響により、入館者数は一気に激減。2020年12月現在において、すでに3度の臨時休館を経験した。今回、国内屈指の観光スポットが、新型コロナウイルス対策としてどのような取組を行ったのか話を伺った。

■画像提供 国営沖縄記念公園(海洋博公園):沖縄美ら海水族館(※2020年12月時点の情報)

お客様が来店できないピンチをチャンスに!新たな接客スタイルで新たな満足を提供

2016年、食事処「ゑびや大食堂」に併設する土産物店としてオープンした「ゑびや商店」(三重県伊勢市)。伊勢の名産品や伝統工芸品をアレンジしたオリジナル商品を販売する人気店として観光客や地元のお客様に愛されてきた。そんな同店が、新型コロナウイルスの拡大というピンチを乗り越えるべく構築した、新しい生活様式に合わせた接客スタイルとは。

自動販売機で“ちいさなマルシェ”を創出。
「メイドイン太田」をキーワードに市内事業者を市民団体がサポート

OTA CITY MARKET 実行委員会(群馬県太田市)は、シティープロモーションの一環として、マルシェなどのマーケットイベントを開催する市民団体。「メイドイン太田」の資源を収集し太田市の新たな魅力や今までにないブランド価値を創出している。今回、コロナ禍で生み出だされた“自動販売機型マルシェ”という新たな販売スタイルの可能性とは。

“非接触チェックイン”で省人化。人件費約50%の削減を実現

2019年10月、大阪市西成区にオープンした「なんば戎ホテル」。関西国際空港から電車で1本、特急も停車する好立地を活かし、中国を中心としたアジア圏や長期滞在を希望するヨーロッパ圏からの外国人観光客をメインターゲットに好調なスタートを切った。しかし、直後に襲い掛かった新型コロナウイルス。タブレットチェックインシステムによる非接触型の接客やオペレーションの改革など、苦境を乗り切るための取組について話を伺った。

スケール感溢れるVR映像で「海の京都」をPR!観光客誘致を最新技術でサポート。

企業研修や、学校教育など様々な「学びの場」へのソリューション提供を核としながらコンテンツを手掛けているNTTラーニングシステムズ(東京都港区)。この度、京都府宮津市と共同で「海の京都」をコンセプトとした観光用VR映像を制作した。ウィズコロナ・アフターコロナにおける観光客誘致の新たな取組として注目が集まっている。

新型コロナウイルス対策をきっかけに誕生。町のPRニューコンテンツ「オンライン生まぐろツアー」

2020年4月、那智勝浦町の観光地域づくりを新たに担う組織として設立された、一般社団法人那智勝浦観光機構(和歌山県那智勝浦町)。地域DMO設立準備委員会の発足後、ようやく観光機構が設立した矢先の新型コロナウイルス。予定していた観光イベントや町内行事がすべて中止となる中、実証実験として開催し、リアル誘客まで繋げることができたという「オンライン生まぐろツアー」の取組を伺った。

五反田にある6つの飲食店が手を取り合って始めた、宅配料無料のデリバリーサービス「五反田イーツ」。

「五反田イーツ」は、宅配を自社スタッフが行うことで宅配料無料を実現した新しいデリバリーサービスだ(オーダー1品につき支援金100円の支払いあり)。主体は、日本一ともいわれる大学のフードコートを運営することでも知られている「東京食堂」の運営会社オリエンタルフーズ(東京都品川区)。「食×□□□で新たな価値提供を目指す」「食を通して地域とつながる」をアイデンティティとし、今、飲食業界で注目の企業だ。

地元住民と観光客の安心を取り戻す!秋川渓谷の観光事業者によるコロナ対策を“見える化”。

東京都心から西へわずか1時間ほどの場所に位置する「秋川渓谷」(東京都あきる野市)。美しい自然に囲まれながら、キャンプ・バーベキュー・釣り・山登り・温泉など、様々なアクティビティを楽しめる人気観光スポットとして、四季を通し多くの方に愛されてきた。

キャッシュレス決済と越境ECにより、コスト削減と国内外での販路拡大・リピーター増加を目指す

デジタル化が進む現在だからこそ、「手を使って書く」ことの素晴らしさと楽しさを伝えたいという思いで2010年に開店した文具店「カキモリ」(東京都台東区)。オーダーメイドのノートやインク等「書く」ことにこだわったオリジナル商品を販売している。

オンラインZoomストアをいち早く導入することで、コロナ禍においても新規顧客数アップ

1958年にタオルの街である愛媛県今治市で創業し、「最大限の安全と最小限の環境負荷」をモットーに商品を展開するテキスタイルメーカー「IKEUCHI ORGANIC」(東京都港区)。メイン商材であるタオルは、購入する際「直接手で触れて選びたい」と多くの人が考えるアイテム。そのハードルを乗り越え、オンラインでの接客で好調な実績を上げる同社にその取組を伺った。

新たな人力車で浅草の街をご案内。コロナ禍でも楽しめるオンライン人力車をスタート。

三浦翔平氏の職業は、人力車で浅草を案内する俥夫。一度は職を離れたが、コロナをきっかけに「浅草に恩返しがしたい」という思いが強くなり、オンライン人力車(人力車にカメラを取り付け浅草を案内する)というアイデアと共に復帰。現在は「福ろう屋」(東京都台東区)の屋号のもと、オンライン事業部を立ち上げて活動中。

日本の技術力と、きめ細やかさを世界へ!独自のコロナ対策「Fight Back COVID-19」を発表

2020年6月、東京・有明にオープンした世界最大級の屋内型ミニチュア・テーマパーク「スモールワールズTOKYO」(東京都江東区)。“日本の技術を紹介するプロトタイプ”という理念のもとに生まれた同施設は、新型コロナウイルス対策という点においても“屋内型施設のプロトタイプ”として世界へ発信している。(画像提供:SMALL WORLDS)

人気老舗旅館がAIを導入!混雑情報の発信でお客様に「安心」を提供

静岡県熱海市の「古屋旅館」が新型コロナウイルス対策で人口知能(AI)を導入した。200年以上の歴史を持つ老舗旅館は大浴場やフロントなどの状況を人工知能(AI)で解析し、混雑情報をリアルタイムで発信することで、宿泊客に「安心」を提供している。

顔認証システムを活用したチェックイン・アウトの導入で、非接触・非対面のサービス提供を実現

アッパーミドルクラス、ハイクラス、ラグジュアリークラスと、ホテル・リゾート事業において幅広いターゲット層に多彩なブランド展開を行ってきた三井不動産グループ。人々のライフスタイルや価値観が変化し“個”がクローズアップされる現代において、これまでにない滞在価値の提供を目指し、新ブランド「sequence(シークエンス)」(東京都渋谷区など)をスタートさせた。非接触・非対面のサービス提供でありながらお客様の満足度も向上させる、新しいホテルの在り方とは。

受付・順番待ち管理のウェイティングシステムで三密回避&新規ファン開拓に成功!

魚介系と動物系のダシがきいた優しい旨味が特徴のスープと、香り・弾力・食感すべてが一級品と評判の麺が多くのファンを獲得し、行列必至の人気店となった「中華そば 多賀野」(東京都品川区)。しかし現在は、受付・順番待ち管理のためのウェイティングシステムを採り入れたことで店頭に並ぶ大勢の人の姿が消えた。「行列は人気店の証ですがお客様の安全が第一ですから」と語る高野店主に、導入の背景とその効果を伺った。

フィンランドスタイルをカフェでもお家でも。Instagramで新しいニーズを創出。

2019年4月にオープンした「Robert's Coffee 千歳烏山店」(東京都世田谷区)。世界有数のコーヒー愛好国であるフィンランドで最大規模を誇るコーヒーチェーンの都内初店舗である。人気の住宅地・千歳烏山にある同店は、ゆったりと寛げる空間を提供し、着実に顧客を増やしていた。開店から一周年を迎える頃、順風満帆だった彼らを襲ったのは、新型コロナウイルスという未曾有の大混乱。「今までの生活が一変した」多くの人々がそう語る時、ロバーツコーヒーが打ち出した新たな戦略とは。

非接触式システムを飲食店初導入!
スマホでのテーブルオーダーにより安心の提供を実現

2020年8月7日に都立木場公園内にオープンした「Park Community KIBACO(キバコ)」(東京都江東区)。「木場で実現するCommunity」として「KIBACO」と名付けられたこのレストラン・カフェが目指したのは、コロナ禍でも安心してコミュニティー形成ができる場所を創ること。そのための一環として、最先端のオーダーシステムが導入されている。

スーパーフードの「青パパイヤ」を、プロダクト化!ECサイトの開設により、販路を約10席から全国へ!

「SOM TUM CAFFE(ソムタムカフェ)」(東京都港区)は、青パパイヤを使ったタイ発祥のサラダ「ソムタム」を扱う専門店。あらゆる食物の中で唯一と言われるほど豊富な分解酵素が含まれている青パパイヤ。デトックス効果や免疫力向上などを期待できる注目のスーパーフードである。健康意識の高いお客様からのリピート率が高く、2019年9月のオープン以来、オフィス街の東京・田町で順調に営業を続けてきた。