宿泊施設事例一覧

閉館していたホテルを買い取り、十勝エリアの地域活性化の拠点に!ワーケーション向け宿泊施設や“リゾベーション”ツアーも展開
十勝シティデザイン株式会社(北海道帯広市)を創業した柏尾哲哉氏は帯広市出身。京都の大学に進学し、卒業後は東京で弁護士として働く一方で、元気を失っていく故郷のために何かしたいという想いが募り、活動を開始。十勝の魅力を伝える映画の作成、空き家となっていたホテルの再生などに取り組んできた。今回は新型コロナウイルスの感染拡大の影響に加え、コロナ禍にオープンさせたワーケーション施設や街との連携強化についてインタビュー。地域ならではの強みを生かした“体験価値”の提供とは──。

東京都初の星空保護区に認定された神津島の星空を、補助金を利用してコンテンツ化。夏集中型の集客スタイルからの脱却にも取り組む。
伊豆諸島のほぼ中央に位置する神津島は、神々が集ったという伝説がある美しい島。光害が少なく非常に暗い夜空が保たれており、美しい星空が鑑賞できることから近年は東京都初の星空保護区にも認定された。田中健太郎・あやの夫妻は縁あって訪れた神津島の魅力の虜となり、2016年に移住を決意。翌年の2017年『みんなの別荘ファミリア』(東京都神津島村)をオープンした。運営が軌道に乗ったタイミングでのコロナ禍突入だからこそ実行できた、夏集中型の観光からの脱却へ向けた取り組みや今後の展望について話を聞いた。

石垣島の自然と共存しながら、国内外の旅行者に選ばれるホテルの持続可能な取り組みとは
1979年に地元資本のホテルとして開業した石垣島ビーチホテルサンシャイン(沖縄県石垣市)。石垣島の中心部から車で10分ほどの場所にありながら、緑豊かな森に囲まれたオーシャンフロントのリゾートホテルとして、国内外から多くの旅行者が訪れる。そんな同ホテルでは、コロナ前から八重山の星空の魅力と自然環境を保護するため光害(ひかりがい)対策や、食材の地産地消など地域に貢献する持続可能な観光産業としての取り組みを行ってきた。加えて、紙製ストローの使用や節水など環境に配慮した取り組みも評価され、2021年2月には沖縄県の「おきなわSDGsパートナー」にも登録された。Withコロナに突入した観光産業として、国内外の旅行者に選ばれるホテルに必要なものとは──
株式会社サンシャイン 総支配人の赤城陽子氏に詳しく話を伺った。

コロナ禍での人手不足を解消しつつ、観光事業の底上げにも一役買う新しい採用・誘客スタイル!
昭和7年の創業から90年──富士山麓の湖畔の宿として、多くのお客様に愛されてきた富士レークホテル(山梨県南都留郡)。国内はもちろん海外の旅行客からの人気も高く、長年にわたってたくさんの方にご利用いただいてきたそう。そんな同ホテルの繁忙期のアルバイトは、近隣にある大学の学生が代々受け継ぐ形で行ってきた。しかし、コロナ禍に突入したことで伝統が消滅。人材確保が難しい状態に陥ってしまった。その問題を解消した上に観光人口も増加させた同ホテルの取り組みを、総務部人事課長の岩月圭太氏と広報担当の荒 希予氏に詳しく伺った。

四万十川の源流にあるロッジを舞台に “自然との共生”をコンテンツ化。限界集落に新風を吹き込む、持続可能な町おこしスタイル
ビジネスホテルを約30年間、運営してきた経験をもとに“今までにない宿泊業態”をイノベーションすべく、2015年に立ち上げられた株式会社サン・クレア(広島県福山市)。「愛されるホテルとは何か」をテーマに、新たに立ち上げた5棟のホテルはどれも唯一無二。中でも四万十川の源流のほとりにある『四万十川源流、森の国「水際のロッジ」』(愛媛県北宇和郡松野町)は、同社の“これから”を指し示す重要な存在となっている。今回は代表取締役CEOである細羽雅之氏に、自然との共生や地方創生に対する想いを伺った。
目標を達成するまで外に出られない!?
コロナ禍を逆手に取った、“部屋に籠ること”を楽しむ『文豪缶詰プラン』を企画!
伝統工芸、伝統芸能、地場産業などの“日本の技” や、知れば知るほど面白い“日本独特の文化”を国内外に発信していきたいと、地域の特性を生かしたイベント企画や、伝統工芸品・地場産業の営業代行などの活動を行ってきた株式会社八十介(東京都台東区)。新型コロナウイルスの感染拡大でイベントの中止が相次ぐ中、同社が定期的に実施していたのは非接触型の体験型宿泊イベント『文豪缶詰プラン』だった。今回はコロナ禍での取り組みやイベントが誕生した裏側について、代表取締役である海津智子氏に詳しく伺った。

すべてはパレスホテル東京ファンのために──ECサイトを刷新し、非接触でもハイクラスのサービスを。
海外の要人を多く迎えてきたことでも知られる『パレスホテル東京』(東京都千代田区)。世界的なトラベルガイドで6年連続5つ星を獲得した唯一の日系宿泊施設であり、ラグジュアリーなホテルとして海外でも高い評価を得ている。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でインバウンド需要は減少。そして企業の宴会などのイベントも軒並み延期や中止となってしまう。足を運ぶことができなくなってしまったお客様のため、そして新たなファンを獲得するために同ホテルが取り組んだのがECサイトの刷新だ。今回は、その裏側についてレストラン部部長 兼 外販事業課支配人の富田謙二氏に話を伺った。

4ヶ月以上の休業を乗り越え、利益よりもお客様との繋がりを最優先に企画したリモート料理教室を開催!
世界有数のテーマパークからほど近く、日本の二大玄関口である羽田・成田の両国際空港へのリムジンバスを有する「東京ベイ東急ホテル」(千葉県浦安市)。抜群の立地を生かし、同ホテルは2018年5月の開業以来、順調な営業を続けて来たが、新型コロナウイルスの感染拡大と、厚生労働省からの施設貸与要請により約4ヶ月間の通常営業の停止を余儀なくされた。休業明け、続くコロナ禍で足を運ぶことのできないお客様に、どうにかしてホテルステイのような特別な食事と体験を届けたい、そんな思いで企画された「リモート料理教室」について詳しい話を伺った。

地域住民の願いと、「700人の村がひとつのホテル」というコンセプトから生まれた古民家ホテル。withコロナ時代に適した“分散型”の宿泊施設とは。
大月駅から車を走らせること約30分──山梨県東部に位置する小菅村は、多摩川源流の恵まれた自然に囲まれた美しい村だ。しかし、深刻な過疎高齢化という問題に直面しており、人口はピーク時の1/3である約700名まで減少し、旅館・民宿の廃業が相次いでいた。厳しい状況にある村を活性化し、恵まれた自然と文化を後世に残すために誕生したのが、株式会社EDGEが運営する古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」(山梨県北都留郡)だ。ワーケーションやマイクロツーリズムといったwithコロナ時代に適したスタイルでも注目を集める同ホテルの立ち上げの裏側や地域活性化への想いなどを、番頭の谷口峻哉氏に伺った。

料理120種、ドリンク300種が客室で楽しめるスペシャルプランを緊急事態宣言下にスタート。ルームサービスの利用率が2倍に!
1964年、前回の東京オリンピックが開催された年にオープンしたホテルニューオータニ(東京都千代田区)。そんな老舗ホテルも新型コロナウイルスの感染拡大のダメージは少なくなく、最初の緊急事態宣言の際は宿泊客の減少や施設内のレストランの休業といった影響を受けることとなる。しかし、酒類の提供も制限する形で発出された2021年4月の緊急事態宣言時には、客室で提供するお食事・ドリンクのバリエーションを拡充したプランを立案。安心・安全の環境を提供しながら、ルームサービスの利用率を新型コロナウィルス感染症拡大前の2019年5月の同月と比べ、約2倍まで引き上げた。その背景をホテルニューオータニ・広報の小布施氏に伺ってきた。