完全非接触型のハンバーガーショップ!コロナ対策だけでなく、コスト削減で高品質・低価格を実現

公開日:2021/1/29

完全非接触型のハンバーガーショップ!コロナ対策だけでなく、コスト削減で高品質・低価格を実現

「焼肉ライク」などを展開するダイニングイノベーショングループの新設会社ブルースターバーガージャパン(東京都渋谷区)が、オーダー・決済・受け取りまでの全てを完全非接触で実現するテイクアウト専門店「Blue Star Burger(ブルースターバーガー)」1号店を、2020年11月10日、中目黒にオープン。代表の西山氏に話を伺った。

ヒントは海外で主流になりつつなるファストフード店のビジネスモデル

オープンに向けて構想を練り始めたのは2019年秋、新型コロナウイルスが蔓延する以前のことだった。ヒントを得たのは「海外でキャッシュレスかつ完全非接触のテイクアウト専門店が増えている」という情報だった。オーダーまわりをすべてシステム化し、レジやホール業務をなくすことで人件費を削減。その分、原価率を限界まで上げ、高品質な商品を提供するというビジネスモデルだ。お客様にとっても、お店にとってもメリットしかない。海外留学経験や、国内IT企業での勤務で知見を広げた経験を活かし、西山氏は「キャッシュレス×完全非接触型」のテイクアウト店のオープンを目指した。

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人の流れを冷静に見極め、繁華街を避けた立地を選択

オープン準備を進める中で、新型コロナウイルスが蔓延。飲食業界が窮地に立たされる中でも、完全非接触型のテイクアウト専門店のオープンを目指していた同店にとっては、逆に追い風となる形となった。まるで未来を予測していたかのようなコロナ時代にマッチした業態だっただけに、悩んだのは立地だけ。人が少ない繁華街でのオープンは避け、住宅街と商店が立ち並ぶ街でありながら、1店舗目としてブランド価値を高めることができる「中目黒」を選んだ。

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すべてのタスクを連結させ、完全非接触を実現。 コロナ禍で求められる飲食店に

お店を成功させるために必要なのは、優れたシステムを構築することだった。注文システムはシンプルで、利用者は手元のスマホでオリジナルアプリを開き、注文・決済(セルフレジも利用可)をし、出来上がり時間を確認。時間になったら、受け取り番号に従い、店内のピックアップ専用棚からセルフで商品を受け取る。注文から商品受取まで利用者とスタッフが接触することは一切ない。

一方、スタッフは手元のモニターを見ながら注文されたフードを作り、指示された棚番号に商品を置く。スタッフもまた利用者と接触することは皆無。本システムは一見、極めてシンプルに見えるが、大量にオーダーが入ってもパンクしないように、その日の在籍スタッフ数でキャパシティを予測し、出来上がり時間を自動調整する機能など、様々な工夫が施されている。開発期間は約半年。注文・決済・受付・ロッカー指示・在庫管理など、すべてのタスクを連結させた前例のないシステムをIT企業と共同で開発した。当初の構想に加えコロナ禍を意識することで、理想的な業態を構築することができた。

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コロナ禍で求められる飲食店に

目的はお客様に喜んで頂くこと。美味しいと言われるのがいちばん嬉しい

同時にこだわり続けたのは、ハンバーガーの味。ブルースタ―バーガーの「ハンバーガー」は商品価格170円(税別)の原価率を68%に設定。一般的な飲食店の平均原価率は30%前後なので驚異的な数字だ。徹底的なコスト管理ができているからこそ実現することができる高品質・低価格だ。もちろん食材にもこだわっていて、パティは冷凍を使わない鮮度の高い100%ビーフを使用。オープン後は評判も上々で、「お客様に喜んで頂くためにコスト削減を目指しているので、美味しいと言われるのがいちばん嬉しいです。」と西山氏は目を細める。

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10坪ほどのスペースで初期投資も低コスト

今後はウィズコロナとマッチした業態特性を活かしながら、店舗拡大を目指す。「目標は2000店舗」と西山氏は先を見据える。テイクアウトに特化の為、10坪程度のスペースで十分、その分賃料コスト削減ができる。更に専用システムを使用することで、完全キャッシュレスを実現。レジ業務を不要とするとともに、メニューを絞ることで作業を簡略化し、人件費も限界まで削減した。FCにも最適な業態だと言えるだろう。そして何より、コロナ対策に必要な条件を備えているため、コロナ禍においてもコスト面やスタッフにかかる負担が抑えられ、それを商品原価にも還元できる好循環。今後は同様のビジネスモデルが加速するだろうと西山氏は読んでいる。「海外ではハンバーガー屋さんで働きたいという人も多く、飲食業界は人気なんです。今は大変な時期ですが、飲食業界のイメージ自体を変えていきたいです。」と西山氏は締めくくった。

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