顔認証システムを活用したチェックイン・アウトの導入で、非接触・非対面のサービス提供を実現

公開日:2020/10/30

顔認証システムを活用したチェックイン・アウトの導入で、非接触・非対面のサービス提供を実現

アッパーミドルクラス、ハイクラス、ラグジュアリークラスと、ホテル・リゾート事業において幅広いターゲット層に多彩なブランド展開を行ってきた三井不動産グループ。人々のライフスタイルや価値観が変化し“個”がクローズアップされる現代において、これまでにない滞在価値の提供を目指し、新ブランド「sequence(シークエンス)」(東京都渋谷区など)をスタートさせた。非接触・非対面のサービス提供でありながらお客様の満足度も向上させる、新しいホテルの在り方とは。

渋谷・京都の開業予定が一転、オープン直前に延期に

新ブランド「sequence」のフラッグシップでもある渋谷区立宮下公園と一体となった「sequence MIYASHITA PARK」を2020年6月に、そして「sequence KYOTO GOJO」を同年7月に、それぞれ開業を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、延期が決定。社外のトップクリエイターたちとタッグを組んで進めてきたプロジェクトがオープン直前でストップとなり、一転してホテル内のコロナ対策に奔走することとなった。

顔認証システムを活用したチェックイン・アウトの導入で、非接触・非対面のサービス提供を実現 渋谷・京都の開業予定が一転、オープン直前に延期に

お客様への心地よい時間の提供を視野に、2年前にはシステム導入を決定

「sequence」はこれまでにない価値観をお客様さまに提供するために立ち上げられた新ブランド。その証拠に、ホテル名には知名度のある三井の社名をあえて用いずに、情報感度の高い次世代をターゲットとしたブランディングを行ってきた。非接触・非対面を実現する“顔認証でのチェックイン・チェックアウト”は同ホテルの大きな特徴であり、コロナ禍でホテルを運営する上での強みでもあるが、実はコロナ対策として採用したものではない。お客様にホテルでの時間をスマートに心地よく過ごしてほしいという「sequence」のテーマと顔認証システムによるセルフチェックイン機能がフィットし、2年前には導入を決定していたのだ。

顔認証システムを活用したチェックイン・アウトの導入で、非接触・非対面のサービス提供を実現 お客様への心地よい時間の提供を視野に、2年前にはシステム導入を決定

ルームキーにも顔認証を採用し、身軽な旅と安全をサポート

「Smooth check-in」は宿泊客が事前にアプリをスマートフォンにダウンロードし、登録した顔情報とホテルの予約情報を紐づけることで、非対面による接客やスピーディなチェックイン・アウトを可能にするシステム。お客様への心地よい空間と時間の提供を目的に導入していたものが、結果的にはフロントの混雑を回避すると同時に宿泊客・従業員の感染リスク低減に結び付いた。「sequence KYOTO GOJO」(2020年8月7日オープン)と「sequence SUIDOBASHI」(2020年11月25日オープン)では客室扉のルームキーにも顔認証システムを導入している。身軽な旅の実現と、コロナ禍における安全サポートにも一役買っている。

顔認証システムを活用したチェックイン・アウトの導入で、非接触・非対面のサービス提供を実現 ルームキーにも顔認証を採用し、身軽な旅と安全をサポート

コロナ対策であっても、 “sequenceらしさ”を大切に──

「sequence」ブランドのホテルの特徴は、足を踏み入れて目に留まるものすべてにおいて、UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)にこだわりぬいていること。それは消毒液を入れるためのディスペンサーや、フィジカルディスタンスを促す足元のシールといった、新型コロナウイルスの感染防止に用いるアイテムに関しても同様で、「sequence」というホテルにふさわしいデザインが採用されている。「コロナは決してポジティブな経験ではないため、落ち着きを取り戻したときを見据えて、シールの素材は剥がしやすさも考えて採用しています。」とGeneral Managerの長谷部修一氏は語る。

顔認証システムを活用したチェックイン・アウトの導入で、非接触・非対面のサービス提供を実現 コロナ対策であっても、 “sequenceらしさ”を大切に──

朝食、チェックイン・アウトの時間を延長することで、混雑を回避

顔認証システムは一定の予算を費やして導入した「sequence」の取り組みであるが、一方でこれとは異なる取り組みも開始している。それは、チェックイン・チェックアウトの時間をずらし、そしてそれに伴い朝食の時間も延長することだ。チェックインを17時、チェックアウトを14時に時間をずらし、それに伴い朝食は12時まで食べられる(京都は14時まで)。どちらも顔認証システム同様に、コロナ禍の影響を受けてスタートしたものではなく、お客様にゆとりのある時間を提供するために考えられたサービスだが、結果的に混雑を回避する環境づくりに貢献している。一歩先を行くホテルづくりが功を奏し、コロナ対策につながる結果となっている同ホテルは注目度が高い。「コロナ対策の他にもリサイクルなどのエシカルな視点からも“次世代”を見据えた取り組みを行うのが私たちの役割。“できない”と決めつけることなく、今後も様々なことにチャレンジしていきたいですね」と語る長谷部氏はもう次の目標を見据えていた。

顔認証システムを活用したチェックイン・アウトの導入で、非接触・非対面のサービス提供を実現 朝食、チェックイン・アウトの時間を延長することで、混雑を回避