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三幸自動車の取組み 東京都西東京市向台町1-15-21

バリアをつなげ、お客様の気持ちに寄り添う

すべての方にワクワクする感動体験を提供するために

西東京市で地域に密着してタクシー事業を営む三幸自動車では、2000年という早い段階から福祉車両を導入しています。「街の相談役」となることをビジョンに掲げる同社は移動手段としてのタクシーに留まらず、高齢者、体の不自由な方を含めた全ての方のワクワクしたい気持ちに応え、「感動体験」を提供する介助付きも選べるオーダーメイドツアーを展開しています。具体的な取組みについて代表取締役社長の町田栄一郎氏にお話を伺いました。

2000年からニーズを先取りしたサービス導入

今後の移動手段はタクシーが増えると言われる中、地元のタクシー会社としてお客様のニーズに対応していくために必要だと考え、2000年からウェルキャブ車両のサービスを開始しました。そのために、私も含めて計6名がヘルパー2級を取得しました。当時はドライバーの資格取得者はほぼいませんでした。今ではヘルパー2級を取得したドライバーが20名以上在籍しています。専門知識があることで、ご利用者だけでなく、病院からも信頼頂いております。
その後、車いすごと乗れる車両の需要が増えるだろうと2006年からユニバーサルデザインタクシーのサービスを開始しました。現在はウェルキャブ車両7台、ユニバーサルデザインタクシー14台でサービスを提供しています。ウェルキャブ車両のうち1台は、電動ウェルキャブの7名乗車できるエスクァイアです。ユニバーサルデザインタクシーのうち11台はジャパンタクシー、2台は小回りの効くシエンタ、残り1台は7名乗車できるノアとなっています。
利用者は、サービス開始当初は年間70数件(月間平均6件)でしたが、平成30年6月には当初の50倍に当たる月間利用300件弱まで伸びました。現在では、コロナの影響もあり、月間で120件前後となっています。この様にユニバーサルデザインタクシーは底堅い需要があり、2022年10月末の時点で延べ45,024件のご利用実績があります。通院だけでなく、お酒を飲みに行くなど日常の用事に利用される方や後述のオリジナルツアーを利用される方もいらっしゃいます。

社内外の知識・経験を活かしオリジナルのサービスを提供

スロープを使って乗車する様子

有料ではありますが、タクシー乗車だけでなく見守り介助も提供しています。例えば、退院の際などに、ドライバーが病院の部屋からご利用者のご自宅まで付き添って移動をサポートさせていただくようなサービスです。
他にも、お客様のワクワクしたい気持ちにお応えして、社内のツアープランナーがオリジナルのツアーを組み運転もしてガイドも行います。高齢の方や体の不自由な方には、介助付きで対応いたしますので誰でもご参加頂けます。実施にあたっては専門の方からアドバイスをいただいています。ペットと一緒に行くツアーでは動物病院に留意点等相談していますし、別のツアーで神社を訪れた際には宮司さんに神社内を案内いただきました。元ツアーコンダクターやウェディングプランナーなど様々なキャリアを持っているドライバーも多く、その経験も活かすようにしています。
印象に残るエピソードとして、40代で半身不随になり施設に入っていらっしゃる方から、お買い物がしたいというご依頼がありました。以前勤めていらっしゃった百貨店でお買い物をして、当時の同僚の方に会いたいというご要望でした。お帰りの際、施設の方も驚く程の素晴らしい笑顔を見せてくださったのが印象的でした。その方については、その後もリピートしていただいています。
令和3年12月には、足の不自由な方が、お友達3名とともに「車窓から見る六本木イルミネーションツアー」に参加されました。六本木ミッドタウンのトイレ休憩以外は車内でしたので、安心して楽しんでいたくために、感染防止に配慮し、天井の高いゆったりした7名定員ワゴン車に、4名で乗車しました。迫力あるイルミネーションは大変喜ばれ、「すごい人混みでしたが、車の中からなのでゆっくり楽しめました」との感想を頂いています。
私たちは、単なる点と点をつなぐ移動手段ではなく、AI(人工知能)にはできないホスピタリティあふれる感動体験を提供したいと思っています。バリアは所々に必ずあると思いますが、それらをスムーズにつなげていくことが大切だと思っています。

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