• トップページ  > 
  • ホテルヴィンテージ神楽坂の取組み|アクセシブル・ツーリズム推進事例

ホテルヴィンテージ神楽坂の取組み 東京都新宿区中里町30

レトロモダンなアクセシブル・ルーム

レトロモダンな都会のオアシス

小曽根葵さん(左)と中野碧さん(右)

「ホテルヴィンテージ神楽坂(Hotel Vintage Kagurazaka)」は地下鉄東西線神楽坂駅から徒歩4分、有楽町線江戸川橋駅から徒歩4分の場所にあります。2021年春「東京都宿泊施設バリアフリー化支援補助金」を活用して、1階の2室をバリアフリーのお部屋に改修しました。Accessible Standard Room(30㎡)とAccessible Deluxe Room(42.3㎡)の両部屋ともに、ゆるやかなスロープを設けることで全ての段差を無くし、広々としたお部屋のバスルームは車椅子をご利用のお客様でも快適にお過ごしいただけるようになりました。

ホテルのコンセプトである“レトロモダン”“ヴィンテージ感”をそのまま生かして、ただお休みいただくだけのお部屋ではなく、そこに滞在する全てのお客様の感性にインスピレーションが湧いてくる、そんなホテルを目指しています。機能性と利便性を追求するだけではなく、都会のオアシス・隠れ家的な、特徴あるホテルを目指しています。

ホテルヴィンテージ神楽坂の運営管理会社である株式会社7gardenの小曽根葵さんと中野碧さん、お二方のブランドマネージャーにお話をお伺いしました。

レトロモダンな都会のオアシス

小曽根葵さん(左)と中野碧さん(右)

ホテルヴィンテージ神楽坂の公式インスタグラム

誰もが快適にお泊りいただけるホテルを作りたい

神楽坂は外国人旅行者にも人気のある観光地ですが、宿泊施設が比較的少ない場所です。感性と知性が満ち溢れた神楽坂の観光を楽しんでもらい、全てのお客様にとって当ホテルでの滞在が旅の一つの思い出になるよう願っています。開業当時は外国人旅行者の需要を想定し、海外ファミリー層がゆったりと泊まれる広い部屋で、ヴィンテージ感のある部屋づくりを意識していましたが、今回のアクセシブル・ルームへの改修のきっかけになったのが、中央区入船にある姉妹ホテル「ホテルヴィンテージ東京」でのある出来事でした。

「ホテルヴィンテージ神楽坂」に先立って開業した「ホテルヴィンテージ東京」は敷地面積の関係から段差(バリア)がありました。ある日、ご高齢のご家族とのご旅行で段差の無いお部屋でのご宿泊をご希望のお客様からのご相談をいただきましたが、「ホテルヴィンテージ東京」の客室入口には段差があり、ご予約をお受けすることが出来なかった、ということが起きてしまったのです。

その経験から「ホテルヴィンテージ神楽坂」では、段差の無いお部屋を完備したいというホテルオーナーの強い思いから、バリアフリー対応のお部屋の改修に踏み切りました。もともと一般的なホテル客室より広かったことから、二段階スロープ(客室入口付近のゆるやかなスロープと客室内のゆるやかな側面スロープ)を設けることにより、従来の天井高を保ったまま改修が出来ました。ヴィンテージ感のある家具が配置され、スタイリッシュなバリアフリー対応のお部屋はYouTubeなどでもご紹介いただいていますが、より多くの方に知っていただこうとホテルの公式Instagramでモニター募集なども行い、実際にお泊り頂いた車椅子利用者からのご意見やご感想などもお聴きしています。

ホテルヴィンテージ神楽坂の公式インスタグラム

Accessible Standard Room

Accessible Deluxe Roomのバスルーム

アクセシブル・ツーリズムへの取り組み

今回ご用意したアクセシブル・ルームは車椅子利用のお客様がお一人でも快適にお過ごしいただけますが、ご家族やグループなどの需要も想定しています。小グループでご宿泊の際は、上階にあるファミリールーム、デラックスルームをシェアして、皆さんでくつろいでいただくようなご提案をしています。

また、新たな需要創出にも力を入れています。女性向けに「お泊り女子会」や「お誕生日会」といった宿泊プランは以前から販売していましたが、車椅子利用のお友達も一緒に参加出来るような情報発信を考えています。今回改修したアクセシブル・ルームを単独でご利用いただくのではなく、76㎡のデラックスファミリールーム(定員8名)や54㎡のデラックスルーム(定員6名)と合わせてご利用いただくことにより、車椅子利用のお友達も参加できる滞在プランも提案していきたいと考えています。
アクセシブル・ツーリズム(バリアフリー化)への取り組みを始めてから、ご宿泊いただく年齢層も上がってきています。ご高齢の方がご家族やお友達とご一緒に、非日常的なヴィンテージ感のあるホテルライフを楽しんでいただけたら幸いです。

全ての方が快適に、思い出に残るホテル滞在をしていただくようにアクセシブル・ツーリズムに取り組んでいますが、ホテルスタッフの間では良い相乗効果も生まれてきています。一例を挙げれば、フロントスタッフと清掃スタッフとの会話の中から、実際にアクセシブル・ルームを清掃する際の意見を基に、備品やアメニティーの配置場所などについて話し合いがあり、アクセシブル・ルーム対応のマニュアルを作成する、というような現場の一体感が生まれてきています。
バリアフリー化をきっかけに、ホテル従業員同士、そしてご利用いただくお客様との繋がりを実感できています。これからも誰もが快適に安心してお過ごしいただけるホテルを目指して取り組んでいきます。

Accessible Standard Room

Accessible Deluxe Roomのバスルーム

sns ソーシャルメディアアカウント

Facebookもチェック

誰にでも優しく、
どこへでも行ける 東京。

観光は誰にとっても自由で、どこへだって行けるはず。
「行きたいところを旅する」ということは
人生を豊かにしてくれます。

東京は、あなたが訪れてくれることを歓迎します。
伝統・歴史・文化・自然・テクノロジー、
そしてなにより笑顔に出会えることでしょう。

アクセシブル・ツーリズムを
もっと身近に、もっと楽しく。

tokyo is fit for all.