odekake office.の取組み 東京都杉並区西荻北5-19−9

ゆったり過ごせる介護タクシーで、ワクワクする“おでかけ”を

障害のある方・高齢の方の“おでかけ”を情報収集からサポート

介護タクシーサービス「ウィルゴ by odekake office.」は、国内の短距離の送迎利用はもちろん、訪日旅行客への英語での接客にも対応しています。例えば、車いすをご利用の方々がコンサート等にお出かけされる際には、入退場の場所・動線・同行者などを主催者へ事前に連絡し、確認を取ることが必要です。ウィルゴでは単なる移動だけではなく、これらの事前の情報収集もサポートし、できるだけお客様の負担が無いようなサービスを提供しています。
「障害のある方や高齢の方のワクワクするようなおでかけのお手伝いをしたい」と言う代表の隅井さんにお話を伺いました。

インバウンドのニーズに沿ったサービスを提供

エンタメ関係の仕事に関わっていたときに、車いすでコンサートに来るお客様がいらっしゃいました。3年前に事業を始める際、車いすのお客様が公演後に笑顔になられている姿を思い出しました。介護タクシーの存在を知り、障害のある方の外出の手助けができないかと考えたのがこのサービスを始めるきっかけでした。
また、仕事でアメリカに6年半ほど住んでいた経験があります。いま思えば子どもの学校もバリアフリーでしたし、街では車いすの方がみんなと同じように生活しているのを日常的に目にしていました。こうした経験も、いまの仕事につながっています。

サービスを始めた時点では、東京2020オリンピック・パラリンピックを中間目標に設定していたので、インバウンドのお客様に対してのアピールを考えて英語のサイトも作成しました。海外の方は高齢の方や車いすの方も、日本の社会や文化を知りたくて、躊躇せずに来日されます。しかし、例えばホテルの車いすを街に持ち出して使うことができないなど、「来てみたら困った」ということが起こります。介護用品のレンタルは国内では介護保険制度と結びついていることが多く、海外の方が利用するのは難しい仕組みになっているのです。また、既存のレンタルサービスではインターネットで手続きを完結できないなどの使いづらさもありました。これらはインバウンドの時代の新たな課題です。ウィルゴでは車いすのレンタルや、インターネット上での予約・決済に対応しました。
新型コロナウイルスの感染拡大が一段落し、インバウンド需要も回復の兆しをみせる昨今、海外のお客様にも快適に楽しんでいただけるサービス提供に努めたいと考えています。

ウィルゴ by odekake office.で使用しているメルセデス・ベンツ

電動リフトで乗降可能

当事者も介助の方も、ゆったりと過ごせる車内空間を

はじめは国内大手メーカーを中心に乗用車ベースで介護タクシーに利用できる車をさがしていました。しかし使用したかった車種には車いすリフトを取り付けられないなど、諦めざるを得ませんでした。そのような中、偶然メルセデス・ベンツに行きつき、設備の取付企業の方とも相談して「これしかない」と。
お客様には乗っているときにリラックスしていただけて、介助の方もゆったりすごせるような車です。車いすを固定した隣に介助の方が座ることができ、話がしやすいような作りにしています。
オプション備品としてフルリクライニングタイプの車いすもご利用になれますので、長時間の移動で仮眠を取っていただくことも可能です。

車内の様子

車内の様子

「しんどい」が「笑顔」に変わる“おでかけ”サービスを作っていく

「相談員派遣事業」を利用し、まず海外からのお客様へのサポートに関して、道筋が見えました。今は業界にもノウハウが不足している面がありますので、私がサポートできたら嬉しいです。コロナ禍が一段落し、海外のみなさんに向けた情報発信に着手しています。具体的にはENAT(European Network for Accessible Tourism)さんなどにアプローチをしたり、アクセシブル・ジャパンのサイト管理者であるジョシュ・グリスデイルさんや、関連団体様などとの連携を、更に拡げていきたいと考えています。

これから展開する企画では、一般社団法人日本視覚障がい者美容協会(JBB:ジャパン・ビューティー・ブラインド)さんと一緒に、視覚障害をお持ちの方の美容体験ツアー、バリアフリーツアーを専門に扱われている旅行代理店様とのツアーパッケージ、また、英語対応可能な同業者様とのインバウンド需要対応ネットワーク拡大などを計画しています。私一人で最適なサービスを提供するには、法律の関係も含めて限界があります。関連業界との連携を取りながら、一つひとつのサービスを作り上げていくことが必要だと思います。
あるお客様の例ですが、永年通われている美容室に、定期的に通われていた90代前後のご婦人がいらっしゃいます。コロナ禍で外出も制限され、体力的な衰えを訴えられますが、美容室で髪を切られてお帰りのときには笑顔が増えてニコニコされています。「最初は躊躇していても行ってみたらワクワクする」。そんな場面を増やしていきたいと思います。

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