東京都と神津島村とのチョウザメの養殖に関わる連携協定の締結について
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現在、伊豆諸島では気候変動に伴う海水温の上昇などにより、従来の魚種が取れなくなり、量が減少するなどして、収入の不安定化を招き担い手の確保にも影響が出ています。
そのため都は、気候変動に左右されず、安定した収益が上げられる水産業を目指す一方策として、ブランド化が可能な新規魚種の養殖の取り組みを開始します。
2 協定の概要
東京都と神津島村は、以下の取組を連携して行います。
(1)神津島の豊富な湧水を使ったチョウザメ(コチョウザメ)の養殖
(2)チョウザメの肉や卵(キャビア)を使った商品開発 など
※この協定の期間は令和13年3月31日まで
3 神津島村と連携することとなった経緯
神津島村では、気候変動による海水温上昇のため、イセエビの漁獲量が激減しており、活魚で出荷するまでの間入れておく水槽が遊休化し、その活用が課題となっていました。
そこで都は、遊休施設を使った高付加価値の魚種の養殖を提案し、協議の結果、村には豊富な湧水があることから、淡水魚であり高付加価値なキャビアの生産につながるチョウザメを養殖することとなりました。
【参考】 養殖するコチョウザメについて
学名:Acipenser ruthenus
チョウザメ目 チョウザメ科
生息地:黒海、アゾフ海、カスピ海、シベリアのオビ川やエニセイ川
特徴: 成長しても最大で1m程度で、一般的には40㎝程度。チョウザメの仲間では最小。
(チョウザメはサメと名前が付いていますが、サメの仲間ではありません)
○戦略13 産業「持続可能な農林水産業の確立」
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