東京における水素実装課題解決技術開発促進事業
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東京都は、水素の利活用に係る課題を解決する技術の研究開発・実証等を行うことにより、水素の更なる普及拡大を目指すため、「東京における水素実装課題解決技術開発促進事業」を実施しています。
令和7年度は、東京における水素の社会実装をより一層加速させる技術や製品の開発等について民間企業等からの提案を7月から募集し、このたび、都と民間企業等が共同で取り組む技術開発等について決定しましたので、お知らせいたします。
令和7年度の採択事業
(事業期間:令和7年10月~令和10年3月)
| 事業者名 |
事業概要 |
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| 【事業①】水素ステーションの運営コスト低減に向けた蓄圧器検査手法の実証・普及等事業 |
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| 千代田化工建設株式会社 |
水素ステーション用蓄圧器の新たな検査手法であるAcoustic Emission検査※の効果を検証・把握するとともに、水素ステーションの運営コスト低減に向け、同検査手法の認知を広める活動等を行う。 |
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| 【事業②】水素用の高圧・軽量カードル開発及び水素充填設備の整備・水素供給を通じた社会実装等 |
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| JFEコンテイナー株式会社 帝人エンジニアリング株式会社 株式会社鈴木商館 |
軽量で高圧充填可能な一般複合容器を装填した可搬式の軽量カードルを開発するとともに、その利用を通じ、水素の普及拡大にむけた社会実証を行う。 |
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※Acoustic Emission検査:材料や構造物が変形する際に生じる音波をセンサーで捉え、内部の異常や損傷の有無を評価する検査法
令和7年度事業の概要
(1)目的等
都と優れた技術を有する都内企業等が共同で技術開発等を行うことにより、東京における水素利用の更なる普及拡大を図ります。
(2)本事業に参加可能な者の要件
都内で事業を行う民間企業や都内に所在する又は研究所を置く大学・研究機関等
(3)技術開発等の主なテーマ
水素の普及に欠くことのできない貯蔵や運搬等に関する技術を中心に、東京における水素の社会実装をより一層加速させる技術や製品の開発等
・水素をより効率的に貯蔵・運搬するための技術・製品の開発
・水素の社会実装の加速に資する各種水素キャリアや関連素材、水素への改質及び水素からの合成等に係る技術・製品の開発
※技術開発等の範囲には、研究成果を事業化するための新たな製品の開発や、既存技術を組み合わせ新たな製品を開発することも含みます。
(4)都の負担額
税込1億円(最大)
(5)技術開発等の期間
令和7年度から令和9年度まで(最大)
(6)公募要領等
令和6年度の採択事業
(事業期間:令和7年2月~令和9年3月)
| 事業者名 |
事業概要 |
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| 【事業①】次世代高圧ガス容器の実証及び同容器の導入にかかる検証等 |
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| 八千代エンジニヤリング株式会社 株式会社Atomis TERBAIK株式会社 |
多孔性配位高分子PCP/金属有機構造体MOFをガス吸着剤とする次世代高圧ガス容器(CubiTan®)を用いて水素の運搬・貯蔵の柔軟性向上等に向けた開発等を行う。 |
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| 【事業②】MCHを用いた都市部における水素利用技術の開発等 |
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| 新明和工業株式会社 高圧ガス工業株式会社 株式会社H2&DX社会研究所 |
メチルシクロヘキサン(MCH)を用いた小型水素供給ユニットを開発するとともに、同機器を用いた小規模サプライチェーンの実証等を行う。 |
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