都市農地活用推進モデル事業

都市農地活用推進モデル事業

 都内の生産緑地は相続税納税のためにやむなく売却される状況が続いており、2022年問題によりさらなる減少が懸念されています。そのため、今後は生産緑地の貸借や買取申出された農地の公による買取りを推進し、都市農地の活用と保全を加速する必要があります。

 そこで東京都では、貸借した生産緑地を活用した高齢者向けの「セミナー農園」の整備、買取申出された生産緑地を活用し、農業者に新たな栽培技術試行の場を提供する「インキュベーション農園」の整備により、生産緑地の活用モデルを示す取組を令和元年度より開始しました。

事業概要

1 高齢者活躍に向けたセミナー農園整備事業

 (1)目的

    高齢者層が技術指導を受けながら農作業に取り組める「セミナー農園」を開設し、農地保全と高齢者の活躍を併せて進めるモデルを確立

 (2)事業内容

   ○ 貸借可能な生産緑地のうち、おおむね3千㎡程度の生産緑地を農業者から借入れ(都市農地貸借円滑化法を活用)

   ○ 貸借した生産緑地でセミナー農園開設に向けた基盤整備を実施

   ○ 農園の管理運営業務を運営事業者に委託

 (3)開設時期

    令和4年1月頃(予定)

2 インキュベーション農園整備事業

 (1)目的

    買取申出等のあった生産緑地に農地を保全・活用するモデルとなる栽培施設を整備し、施設確保が難しい農業者へレンタルすることで農業の高収益化へのチャレンジを支援

 (2)事業内容

   ○ 買取申出等のあった生産緑地のうち、民間との競合の少ない郊外などに立地する約2千㎡程度の生産緑地を農業者から買入れ

   ○ 買取った生産緑地に栽培施設(300㎡規模のパイプハウス)等を整備

   ○ インキュベーション農園の管理業務を農業関連事業者等に委託

 (3)開設時期

    令和3年8月(予定)

    事業PR資料

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