ハンディ型リアルタイムスペクトラムアナライザ「MSA500シリーズ」
認定番号2612号 マイクロニクス株式会社
新商品の概要
高速フーリエ変換を用いたリアルタイム方式のハンディ型スペクトラムアナライザ。周波数帯毎(3.3GHzと8.5GHz)及び機能毎(トラッキングジェネレータとEMI測定)の組合せで5モデルをラインアップ。
主な使用部署
- 交通局
- 首都大学東京
主な評価点
- ハンディータイプで持ち運びが容易であり、電源が取れない場所での測定に役立っている。
- 小型軽量な可搬型スペクトラムアナライザでありながら、リアルタイム計測モードと従来型の掃引方式モードを有し、単発的な電波信号も広帯域な信号も観測できる点は画期的である。特に、リアルタイム方式ではパワー対時間、周波数対時間、位相対時間、IQ対時間、Q対Iの時間軸による解析が可能であり、大型スペクトラムアナライザにひけをとらない性能と評価できる。
- 小消費電力の為、環境にも優しく、バッテリー駆動時間が長い。
- 解析周波数範囲に上限があるものの、電波受信システムの中間周波数帯の測定には十分であり、上記性能も考慮すると、100万円代のコストは高いコストパフォーマンスであると言える。各種アンテナ、アダプタ、ソフト等の多彩な周辺機器により、使用用途に合わせて選択ができ、コストパフォーマンスが良い。
主な改善点・利用上の留意点
- 本体内蔵の自動アッテネーターがあるが、入力信号が大きい場合を超える場合は、別途アッテネーターが必要なため、内蔵アッテネーターで対応できるようにしてほしい。【補足】最大表示レベル(+10dBm)もしくは、最大RF入力レベル(+27dBm)
- オプションにラインアップされている小型アンテナのアンテナ利得が周波数帯によっては小さく、高雑音環境下での信号検出に苦労することがあった。
会社概要
事業者名 | マイクロニクス株式会社 |
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所在地 | 〒193-0934 八王子市小比企町2987-2 |
電話番号 | 042-637-3667 |
メールアドレス | micronix_j@micronix-jp.com |
ホームページ | http://www.micronix-jp.com |
※本評価は認定商品を実際に使用した部署の意見をもとに、都がユーザーの立場から行ったものです。
記事ID:029-001-20240807-005790