効果的な消毒方法
ペットの鳥を飼われている皆様へ
鳥の飼育には、清潔な環境と適切な管理が必要です。病気の侵入や感染を防ぐためには、清掃と消毒が大変重要になります。
今回、家庭や学校で鳥を飼育されている現場での消毒方法について解説しますので、飼育管理の参考に役立ててください。
消毒とは?
消毒とは、鳥に危害を加える病原体を除去することを言います。
消毒は通常、水洗、消毒薬散布、乾燥で行います。
消毒方法
以下に安全性が高く効果的な消毒方法を紹介します。
なお、消毒回数は、夏季は月に2回、冬季は月に1回が目安です。飼育舎の汚れ具合、鳥の健康状態、汚染の状況により、回数を増減してください。
1.飼育器具の消毒
給水容器、餌箱等の器具の消毒は次の手順で行ってください。
- 水洗 洗剤等で汚れを洗い落とします。(皿のような単純な構造の金属製品は洗浄だけで充分です。)
- 消毒 逆性石鹸などの消毒薬を使用書の説明通りに希釈し、この希釈液に器具を5分間つけてください。
- 水洗 水洗し余分な消毒液を除去してください。
- 乾燥 よく乾燥する。
※逆性石鹸
逆性石けんは、汚れを落とす効果はほとんどありませんが、殺菌効果があります。
また、これらは薬局、薬店で購入が可能です。
2.飼育小屋の消毒
使用する消毒薬は器具と同様逆性石鹸です。手順としては以下のとおりです。
注意点
作業は、水洗や消毒液が乾くまで時間がかかるため、天気の良い午前中にはじめてください。
消毒薬は使用書の説明どおりに希釈し、ジョウロ(噴霧器)などで散布してください。
鳥に直接、消毒薬がかからないよう注意してください。
消毒薬を扱う上での注意点
今回、紹介した方法で使用する消毒薬は、毒性のきわめて低いものを使用していますが消毒薬を扱う上で以下の点に注意してください
- 原液が皮膚や眼などに直接かからないように注意してください。
希釈に際しては、ゴム手袋を着用してください。 - 原液、希釈液を誤飲しないようにしてください。
- 消毒薬を吸い込まないようにマスク等をしてください。
- アレルギー体質の方等で、発赤・かゆみなどがみられた場合は使用を止めてください。
- 幼小児の手の届かない暗所に保管してください。
- 作業終了後は、手洗い、うがい等を行ってください。
- 消毒薬の入手は、獣医師に相談するか、薬局、薬店で購入してください。また、使用に際しては獣医師もしくは使用上の注意に従ってください。
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